詩人が読む古典ギリシア――和訓欧心
詩人が読む古典ギリシア――和訓欧心 / 感想・レビュー
ポカホンタス
古代ギリシア世界は、以前から気になりながらも、少しかじっては離れるということを繰り返してきた。古代ギリシアはなかなか手ごわい。この本も、いろいろな古典を丁寧に紹介しているが、馴染みのないたくさんの人名とたくさんの地名が出てきてやはり途方にくれた。しかしそれでも、作品の背景やギリシア世界の本質を鷲掴みにするような文章も多く、一歩、古代ギリシアに近づけた気がする。呉茂一の話も魅力的だった。
2017/07/09
guralis
高橋睦郎さんが詩人ということもあって、哲学の章よりやはり叙事詩や悲劇などの記述が魅力的だった。ホメロスを読まなきゃと思っていながら読んでいなかったので、次の読書にとさっそく呉茂一訳の『イーリアス』を入手。こちらも楽しみ。思ったより気になったのは、弁論家デモステネス。いろいろな物語がありそうなその生涯や、自分にはなじみのない弁論という分野ににも興味が惹かれた。
2017/08/27
swallow
あとがきの私的な挿話にもっとも感銘を受けた。
2018/08/06
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