恥の心理学: 傷つく自己
恥の心理学: 傷つく自己 / 感想・レビュー
プロメテ
本書は精神分析的な恥の現象学的論考である。罪と恥の起源は、個人主義の罪文化と集団主義の恥の文化の差異とされるがこれは間違いないだろう。しかし恥はなんのためにあるのだろうか。それは本質への差異の印であり尊さの意味であると思われる。それは本質への差異の直感であると思われる。同時に烙印という概念が目を引いた。極めて社会的見地からの蔑視は優生思想的な未熟性だと考えられたが。サルトルが引かれ、実存的な個体の、個人的自由は恥を生むということである。それが現代ということだが、神の死と恥の両棲が述べられているようだった。
2024/03/14
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