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裁判員の教科書

裁判員の教科書

裁判員の教科書

作家
橋爪大三郎
出版社
ミネルヴァ書房
発売日
2009-06-05
ISBN
9784623055074
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裁判員の教科書 / 感想・レビュー

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やもち

刑事裁判や裁判員について勉強になった。一番の衝撃は「刑事裁判で裁かれるのは、検察官である。被告人ではありません。」ってとこ。へぇ、全然知らなかった~。で、刑法は裁判官に対する命令なんだって。あと、「推定無罪」もよくわかった。多くの人がきっと思っていると思うが、私も裁判員には選ばれたくはない。大変そうだし。けど、選ばれたその時には、職務をまっとうしたい。この本は裁判員制度導入前に書かれた本(2009年6月)なので、導入のその後の本も読んでみたい。

2015/01/05

otakichi

裁判員制度の開始に合わせて書かれた本のようだが、「刑事裁判においては裁かれるのは検察官」「推定無罪とは」などなど、実は裁判の大原則にもかかわらず日本人が案外よく知らないことが分かりやすく解説されている良書。

2009/12/20

らりるれろ

刑事裁判は、検察官の作った起訴という仮説が、疑いなく成立するか否かを議論する場。それがよく分かった。

2015/01/20

takizawa

法学は、私の専門。橋爪先生は社会学の大御所。この本を書くにあたり、団藤先生や川島先生の本を読んだと書いてあったので、私は安心して読むことができた。アメリカの陪審制度の背景として、地縁等コネのない社会であること、キリスト教の偽証罪の教えがあることなんかが指摘されていた。法律ばかりやっているとなかなか得難い視点なので面白い。ところで、占領統治下の沖縄では陪審制やってたんじゃないのかな(ノンフィクション逆転事件ってまさにそれで問題になったんだよね?)。なぜそのときの運用を参考にしないのだろうか。

2009/06/28

papamitra

近代裁判制度の原則と、それに基づいた裁判員の果たすべき役割や心構えの紹介、裁判員制度の問題点などを非常にわかりやすく解説している。ただ、筆者の意見があらわれるところがどうもよくない。原理原則をやたら強調したかと思えば、現実的な話になったり、いまいち関係の薄い話をしたり、教科書と銘打つわりには自身の主張を前面に出し過ぎていると感じた。あと、「さっきの議論は(中略)死刑は苦役ではない、と前提していることになります。」(p221)は無茶だとおもった。

2009/06/27

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