「子どもがケアする世界」をケアする:保育における「二人称的アプローチ」入門
「子どもがケアする世界」をケアする:保育における「二人称的アプローチ」入門 / 感想・レビュー
ゆう。
この本は子どもをケアすることではなく、あえて「子どもがケアする世界」をケアすることの意味を考えています。それは、自分以外の誰かをよく生かそうとするなかで結果的に自分がよく生きるというケアの世界を前提にしています。そしてどもが働きかけているケアの世界をケアするということは子どもに聴き入ることであるとしています。また、共感的関わりと同感的関わりの違いを指摘し、情感込みの知の概念を提示します。子どもを理解するということはどういうことなのか考えられたように思いました。
2017/09/29
marukuso
『驚くべき乳幼児の心の世界』をわかりやすく解説し、ドーナッツ論とつなげた二人称的アプローチによる保育の実践事例を紹介している。理論的なまとめがはじめの方にあって、ようやく二人称的アプローチなるものの意味がわかったような気がする。誰もが他者を思いやり、共感し、ケアしあう存在だという宣言はすごいなと思う。
2017/09/12
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