明治の面影・フランス人画家ビゴーの世界
明治の面影・フランス人画家ビゴーの世界 / 感想・レビュー
姉勤
明治期に来日し、当時の世相、風俗を独特のカリカチュアで数多く残したフランス人画家ビゴーの作品集。日本と清が朝鮮という魚を狙いあっている漁夫の利をロシアが狙う風刺画は、教科書でおなじみでは。来日当初はフランス語の教師として、その後は雑誌挿絵、油彩、風景画などを残し、政治、社会、西欧化、日本人の対象に対する度の越し方を、痛烈に、そして諧謔に批判した。帰国後は日本の紹介に尽力。日本をユートピアとみなし、その日本が文化、絵画、生活様式が欧化し、果てに戦争に突き進む事を嘆いた。
2015/10/09
読書メーターユーザー
やっぱりビゴーは神絵師
2018/04/18
感想・レビューをもっと見る