マタギ 矢口高雄 (ヤマケイ文庫)
マタギ 矢口高雄 (ヤマケイ文庫) / 感想・レビュー
のぶのぶ
矢口高雄さんのヤマケイ文庫の三部作の漫画は、どれも素晴らしい。マタギの三四郎の物語。マタギもたった1発で熊を仕留める、乱獲も防ぎ、山の生き物を尊重し、真剣勝負。他の2作にもあったが、熊の立場から見たら、人間への攻撃も致し方がないのかもしれない。山に食べ物がないときもあるのだなあ。三四郎の出生の秘密がまだまだあやふやなので、続きがあるのなら、描いてほしい作品。漫画版、椋鳩十、シートン。動物の習性観察は、素晴らしい。とりすぎてはいけないし、人間が入ってはいけない、生き物の生地のような所は残さねばならない。
2018/12/26
たまきら
野性との共存のむずかしさだけでなく、動物と人間が結ぶこともできる様々な関係も紹介されている。シートンを読んでいるような気持ちになった。とらばさみは子どもの頃見たことがあったのでぞっとした。狩りをするな、駆除をするななどとどうしていえよう。ルールを持ち込む難しさもわかる。けれど、気づいたら「自然」はない、と気づく方がもっと恐ろしいのではないだろうか。この本ではそんな可能性をちょっとSF調で伝えようとしている気がする。が、海竜はどうなの、海竜は。
2019/02/11
ichi
【図書館本】『釣りキチ三平』の著者と知り読んでみました。また違う雰囲気の作品。図書館で漫画も借りれるの?とびっくりでしたが…東北舞台のマタギについて漫画を通して知ることができたし、何より三四郎がカッコいい!
2018/04/30
こうすけ
ヒグマを追う北海道の熊撃ちではなく、ツキノワグマを狙う東北のマタギを描いた漫画。絵が超絶うまい。ツキノワグマもこんなこわいのか。マタギのしきたりや伝承を、かなり詳しく知ることができる。後半、オカルトになると聞いていたが、ここまでとは。ニホンオオカミはわかる、ツチノコもわかる、ダイナマイトを扱うめちゃ賢いキツネも許せる、でもアイツはさすがに…。夢を見ていた、ということだよね、きっと。でも面白いです。
2022/10/24
空猫
prime reading で。矢口高雄さんの作品は『釣りキチ三平』だけじゃなかった(当たり前か)。でもやはり自然と人間の物語ではある。自然界の掟に従って生きねば罰が下るのは、人間も野生動物も同じ、なのだ。迫力のある作品だった。
2019/11/21
感想・レビューをもっと見る