ヤマケイ文庫 画文集 山の独奏曲
ヤマケイ文庫 画文集 山の独奏曲 / 感想・レビュー
Shoji
名もない山をのんびりと出しゃばらずにただ歩くだけ。そんな山歩き中の随想を集めた本です。ひと昔前のアナログな時代に書かれたエッセイです。きっと、GPSもなければ、ゴアテックスなんて素材もない時代です。ゆえに、なんかいい味出してます。地に足をつけるとはこのことか。焦らずゆっくりと歩いて行こう。
2021/01/26
naotan
山好きでなくても旅エッセイとして楽しめそうな一冊。自分が書いたのに解読困難な手帖の話が面白かった。
2023/11/04
manabukimoto
山にまつわる随筆と挿画。 「霜柱」山を歩きながら形而上学的なことは考えてはならぬ、と戒めておきながら、1ページに3回も形而上学という言葉が出てくる。霜柱をただただ見るだけでいい。その儚さを味わうこと。そして「生まれ出て、しばらくするとはかなく消える私たちと同じ生命があるように見えるが、実はそういう生きものではないらしいということを決して忘れないようにすること」と串田先生は言う。手のひらで溶ける霜柱の冷たさから、形而上学を感じる。 概念の言語化、哲学者の書くエッセイは深い。 信濃大町 三俣山荘図書室蔵書
2024/09/27
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