ヤマケイ文庫 「身体」を忘れた日本人 JAPANESE,AND THE LOSS OF PHYSICAL SENSES
ヤマケイ文庫 「身体」を忘れた日本人 JAPANESE,AND THE LOSS OF PHYSICAL SENSES
- 作家
- 出版社
- 山と渓谷社
- 発売日
- 2023-11-17
- ISBN
- 9784635049849
ヤマケイ文庫 「身体」を忘れた日本人 JAPANESE,AND THE LOSS OF PHYSICAL SENSES / 感想・レビュー
けんとまん1007
身体性。忘れてはいけない言葉であると思う。五感から得るものは、一見、忘れたようであっても、身体のどこかに残っていると思う。身体性、自分の身体を使い、感じ取り、自分の頭で考え、自分の言葉にする。これを繰り返すことで、周囲への見方が変わり、思いやることへつながると思う。情報が溢れ、情報(画像・音・文字など)に頼ってしまうことの危うさを、どれだけの人が感じているだろうか。まずは、立ち止まり、目線の位置を変えてみることからだと思う。
2024/02/25
阿部義彦
自然を忘れて都市化した日本人に是非読ませたい本。生前は長野県に住み里山を購入して森の再生に力を注いだ、作家のC・Wニコルさんと養老孟司さんとの対談集。私の子供の頃はほっといても木登りをしたものですが、今は親からして危険な事をさせるなと、その癖何か有ると責任を取れと騒ぐ始末。じゃあ家から外にでるな!と嫌味の一言も出ます。ネットでなんでも調べられるから、説明で分かると思っている。医学部の学生が「先生説明して下さい」と良く言うが「説明したら陣痛が分かるのか?」と言う。分からない事もある事がそもそも分からない。
2023/12/27
ことり
頭より体に重きをおくお二人の対談本。 CWニコルさんはアファンの森をつくった方。衛生的な生活することで良くなったこともあるが、行き過ぎると自家免疫でアレルギーを起こす。アレルギーじゃ亡くならないから進歩したともいうのだけど、今は行き過ぎじゃないかと。人が作り出した世界の外にある自然に触れ合う機会が少ないことを危惧するお二人でした。
2024/02/17
神谷孝信
両巨の対談はどう生きたら良いかの参考にもなる。4
2024/01/06
てあて・あら木
10年くらい前の本だと思うが、今はもっと深刻になって来ていると思う。 身体はなくなり頭だけで生きているような人が増えている。 運動量も減り外に出る事も減り、体が経験することがどんどん減っている。 感じる事に意識を向けるようにしながら、実際に体を動かしたり使ったりするだけでも少しは違うのかと思う。 ニコルさんの遺言だな。 養老先生にはもう少し頑張ってもらおう。
2024/04/18
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