山の本棚
山の本棚 / 感想・レビュー
KAZOO
もう池内さんが亡くなってから4年もたっていたのですね。これは山の関連雑誌「山と渓谷」に12年間にわたって連載された書評集です。山に関する本が多いのは当たり前ですが、結構昆虫や動物関連や旅の本の書評も収められています。柳田国男は「遠野物語」ではなく「山の人生」が掲載されていたのには同感しました。それにしてもこのような本を読むと読みたくなる本が増えて困ります。
2023/08/28
HANA
山や自然に纏わる本を融通無碍に紹介した一冊。名のある文豪の手による物があると思えば、地方の山岳会の記録的な物もあり、自然の中をそぞろ歩いた旅日記もありと、著者の手によって紹介されればどれも魅力的ならざる物は無いようである。特に惹かれるものは山中共古『甲斐の落葉』や柳田国男『秋風帖』、つげ義春『山野記』といった紀行文と各地の民俗が一体になったものかな。最近は気候や体調の事もあり長らく山に行っていないが、秋風が吹いて涼しくなる頃、本書で紹介された一冊を手にもって山路を行くのは何より素晴らしい事だろうと思う。
2024/07/13
ショア
山に纏わる書評集。2007から19まで「山と溪谷」に連載した山の本棚。150冊以上を収録。山行・紀行以外にも動植物、写真集、俳人の書、風土記、地理、古地図、鉄道、建築、日本人の暮らしや思想、和菓子、等々幅広い。 読みたい本に付箋をつけていったらまたしてもライオンのタテガミのようになりました。 気になった本は読みたい本に登録済。検索しても出てこなかった本:「戸隠の絵本」「魚の四季」「焚火料理大全」「きのうの山 きょうの山」「アルプスのタルタラン」「日本九峯修行日記」「日本之山水 碧梧桐」「江戸前釣りの世界」
2023/09/11
ひめぴょん
山で読む本でもいいし、山を思って読む本でもいい。読みたい本に出会える本。
2023/08/12
とりもり
いやー、すげー読書量だな。しかも、普通に入手可能な書籍だけでなく、山の同人誌のようなものを地方の古本屋で入手したものまで…。「山の」とあるけど、内容的に山が関係ないものも含まれていて、その辺もいいアクセント。山関連の本という意味じゃなくて、山で読んだ本という意味なのかしらん…。「百物語」は知っているけど読んだことなかったのでぜひ読みたい。一番興味惹かれたのは幸田露伴かな。何冊か読みたい本があって、また図書館の予約が増えてしまう…。★★★★☆
2024/05/10
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