名妓の資格: 細書・新柳夜咄
名妓の資格: 細書・新柳夜咄 / 感想・レビュー
バーベナ
時代背景が昭和初期ぐらいまでの小説を読んでいると、私は新橋(出身)の芸者であり、他とは違うのだ。というプライド感じる描写に出会う事がある。何が違うのか、そんな疑問に答えてくれる。新橋演舞場に勤めていた著者が聞き書きしているため、貴重な証言や写真も入っている。新橋・赤坂・柳橋が三大花柳界。新橋(今でいう銀座)と烏森は近いと思うのに、新橋とはしっかりと区別されていたとは。
2014/10/06
Ayako Moroi
柳橋と新橋で芸者をしていた女性のインタビュー。先日「爆問」に著者が登場し、現在の新橋の芸者遊びについてレクチャーしているのを見たが、これは戦前から戦後にかけて、華やかだった花街を知る手がかりとなる。昭和の柳橋や新橋で、どのような芸者が名妓とされたか。京都のそれとはまた違った、東京の芸者のあり方を知ることができる。新橋では、多田喜代氏本人がそうであったように、水揚げをせずに半玉から芸者になることもあったという。また、旦那を持つもたないも、芸者当人が承知しない場合は成立しなかったらしい。
2014/03/29
小倉あずき
江津匡士による装丁がとても凝っている。 まず表紙は柳の陰に佇む料理屋の玄関先に黒塗りの車が乗り付けられたところが描かれており、中表紙は石畳の玄関。翻って裏表紙は勝手口に乗り付けられた人力車が数台。そのままページを繰ると玄関格子の中に芸者のシルエットが浮かび上がる・・・という粋なデザイン。 芸者の心得って歌舞音曲の芸事は脇に置いた場合、重要な話を何事もなかったように聞き流すとか重要な多くの女性社員(一般職と呼ばれる事務職員)が担わせられている側面が強い気がする
2017/10/08
takao
ふーん
2017/07/22
xyz
図書館。
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