マンガ誕生: 大正デモクラシーからの出発 (歴史文化ライブラリー 75)
マンガ誕生: 大正デモクラシーからの出発 (歴史文化ライブラリー 75) / 感想・レビュー
印度 洋一郎
今に続く日本のマンガ文化の源流を、明治以来の一コマ風刺画(新聞の政治欄にあるような)へと辿っているのだが、記述の焦点が定まっていないのでやや読み難い。明治末期から大正デモクラシーにかけての世相風刺雑誌を中心にしたいようだが、明治の元祖専業漫画家である北沢楽天や、その弟子筋の岡本一平(太郎の父!)などの人物伝になったり、時系列も一貫していないので、何度も読み直してしまった。貴重な図版も多いし、個々の書かれている内容自体は興味深いのだが、新書のボリュームには詰め込み過ぎではないかと思われる。
2012/02/15
takao
風刺画から
2021/08/09
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