我輩は施主である
我輩は施主である / 感想・レビュー
無添
自分好みの家を新築する事になった。土地探し、材木切出し、国王の奮闘が続く。
2018/12/08
miyukimono
とても面白い。面白過ぎてぜんぜん参考にならない(^-^; 赤瀬川氏が自邸を建てた時のお話を、小説仕立てでまとめたもの。ご飯を作るのに、まず田んぼを探すような「そこまでするか?」というような、異様なこだわり。設計者のF森教授(藤森照信氏)のプランも奇想天外。「建築家が作ると作品になってしまう」は悪口だと思うけど、この場合はコレが良いのだ。本には画像は無い(表紙のみ)ですが、ネットで調べれれば簡単に出てくるので、ぜひ見てみてください。ニラハウスもタンポポハウスも、藤森氏の過去の作品も、一見の価値があります☆
2016/05/28
oraisony
賃貸、建て売りと住み替えてきた著者が初めて家を建てることに。慣れぬまま土地を探し、不安を抱えて購入契約を交わし、友人で建築史家の藤森照信の設計・指揮の下で土地に生えていた木を切り、山の倒木からよさそうな物を選び、材木屋へ出かけ……と、徐々に普通の施主ではなくなっていく。迷走しながらも気持ちのよい家を手に入れて施主から住人になるまでが小説として書かれている。このニラハウスで藤森照信さんは日本芸術大賞を受賞。しかしながら、今では屋根は銅板葺きに、芝生に覆われた土団子も枯れて木板で囲われているようである。
2017/10/24
renren
素人向け自宅注文建築ノウハウが主婦向け料理本、注文建築エッセイが「こんな私の料理修業!」みたいなノリだとしたら、この本は「男の料理」……いやはるかに超えている。題材が「なにか鍋」で、「まずイノシシを撃ちに行こうと誘われた。知り合いの猟師さんの山で…」とか始まっちゃう印象。具も猟師さんの気分で変わる変わる。面白いのだが、今の気分にはちょっと筆致も題材も過剰だったかな。この人の作風は「過剰」を楽しむものだと思う。あくまで小説を目指したとのことだったが、せっかく現実なんだもの、写真も見たかったかも。好奇心。
2013/02/14
ごん
F森教授の蛮勇(ホメ言葉)がカッコ好過ぎる。落語のような洒落のめした展開。そしてこれが現実に建っているニラハウスに繋がる物語だということが圧巻。
2009/02/15
感想・レビューをもっと見る