KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

インザ・ミソスープ

インザ・ミソスープ

インザ・ミソスープ

作家
村上龍
出版社
読売新聞社
発売日
1997-09-01
ISBN
9784643970999
amazonで購入する

インザ・ミソスープ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

遥かなる想い

第49回(1997年)讀賣文学賞小説賞受賞作品。村上龍の小説はどこか暴力的なものがあるが、この本が神戸の事件が起こり、何となく世間が騒然していた背景もあり、どこか怖かった記憶が残っている。一人の外人によって、簡単に崩されていく日本という国を書きたかったのだろうか・・フランクという外人が見せた狂気のようなものに私も恐怖を感じながら読んでいた。

Yuna Ioki☆

1714-145-35 猟奇殺人犯なフランクと出会ったケンジ。ただのエロ親父を夜の街へと案内するはずがとんでもないことに巻き込まれるケンジが妙に冷静w年越しそばや除夜の鐘など伝統的な日本の行事のうんちくって知らない人多いのかしら?

2017/07/21

nanasi

読了。夏休みに読みました。

2014/09/01

うーちゃん

外国人観光客専門の性風俗ガイド・ケンジに 案内を依頼してきたアメリカ人のフランク。彼の奇妙な言動や表情に、ケンジは不穏な何かを感じるとともに、歌舞伎町で起こった女子高生殺人事件を思い起こす・・。殺人の描写は途轍もなく残忍で恐ろしいのですが、ケンジとフランクの 長くて無機質な会話が 作品の大部分を占め、それがいつの間にか 日本の暗部を抉りだしていることに驚かされます。「ぼくは今ミソスープのど真ん中にいる」このような視点で日本を描ける日本人がいることは、とても幸運なのではないでしょうか。

2013/02/20

深夜

フランクは生まれながらの悪人だったのか? ミソスープのように混沌と、膨大な数の人間がひしめき合う世界の中で、フランクは余りに多くを感じすぎてしまう。世界を感受するベクトルが人と少し違っている、しかしそれを異常と片付けていい訳ではない。結局は彼もまた、時代の隙間に取り残された被害者でもあり、我々もまた、一歩間違えば彼のようになってしまう恐怖と隣り合わせで居るのだろう。ケンジがすぐに警察に駆け込まなかったのも、フランクの暗い眼窩に自分の面影を見てしまったからなのかもしれない。

2016/11/22

感想・レビューをもっと見る