悪魔の麦
悪魔の麦 / 感想・レビュー
アイゼナハ@灯れ松明の火
ロス・トーマス1975年の作品。穀物先物市場におけるインサイダー情報による一攫千金だなんて、思わず「年代物だぁ」と呟いてしまうほどですが…なに、年代物には年代物の味があるって事でして。展開のスピードはゆっくりですが、次々と舞台に現われるクセのある登場人物たちが、どう物語に絡んでくるのかを知りたくて読み進めていった感があります。冒頭で強盗に殺害された、かつての政界フィクサーは一体なぜ、誰の指し金で殺されたのか…シニカルな答えはやっぱり好みだったりするのです、ハイ。
2012/06/09
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