星のカンタータ (日本の児童文学 よみがえる名作)
星のカンタータ (日本の児童文学 よみがえる名作) / 感想・レビュー
Hiro
SF風の児童文学。互いを理解し合うために生まれ使われ続けてきた言葉というものと使い手である我々との関係をテーマに、主人公のぼくとタロの冒険が進行する。宇宙旅行や星々の誕生、惑星間移住など多彩な話題を駆使し、しかし言葉と人間という普遍の課題が今生まれてきたようにみずみずしく取り上げられている。伝えること、受け止めることの精妙さを目指し絶えず言葉は磨かれ成長していると思いたいが、言葉を使って理解し合うことは依然として容易ではない。言葉のあり方とそれを超えた先にある幸せとを考えさせる素晴らしい物語。
2023/11/12
NakaTaka
1969年初版の復刻版。古さを感じさせない。少年の寂しさ、心の動き。未来を語るSFというくくりに収まらない。
2015/09/14
耄碌先生
★★★★☆95点 「ひょっとすると、いきものは、ふしあわせなときにいちばんことばを必要とするのかもしれない。だって、しあわせな時、みちたりているとき、わたしたちはたいてい、だまっているだろう。」
2020/10/27
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