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宇宙のネロ (星新一ショートショートセレクション 2)

宇宙のネロ (星新一ショートショートセレクション 2)

宇宙のネロ (星新一ショートショートセレクション 2)

作家
星新一
和田誠
出版社
理論社
発売日
2001-12-01
ISBN
9784652020821
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宇宙のネロ (星新一ショートショートセレクション 2) / 感想・レビュー

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NADIA

中学生の頃によく読んでいた星新一のショートショート。懐かしい作品たちはシンプルで明快な文章で綴られて、今読んでも面白い。昭和の半ばに描かれた未来はドライなくらいクリアな世界。宇宙からの来客を受け入れる地球はもはや「国」の概念がないのか皆平等に「地球人」とくくられている。具体的な年代は記されていないが、何年後をイメージした未来なのだろうか? もしも、当時から50年後くらいとするならばちょうど今頃だろう。科学分野では一部、作品に近いところもあるが、人類の在り方はほとんど進歩がないような気もする。

2018/06/06

けい子

短編集なのですが、地球人が他の星に行ったり、逆に他の星に侵略されたりの話がやたらに多い。星新一さんは何か危機を感じておられるのだろうか。

2019/01/04

田中寛一

「信用ある製品」では宇宙人が地球人に2つの最高級品を勧める。中学の国語で習う「矛盾」をも教えくれる。しかしさすが星さん、結末は矛盾を示さなかった。欲望の辿り着く先を暗示してるようだ。「雪の夜」のように若い頃の苦しみが年とともに美しく見えていくものが多いとありがたいね。星さんも作品を繰り上げるまでの苦しさが、作品となり後の世まで読みつがれ、輝かしく見えていることだろう。「宇宙のネロ」を読むと今のテレビ番組も考えるべきものもありそうだ。ネロに征服されないように。

2013/12/04

エスパー

図書館本。中学生の頃に読んだはずですが、全く覚えていない。結末はなんとなく予想できるものもあればそうでないものもありました。さくっと読めるところがよいです。

2015/02/22

ともブン

ショートショートセレクション2冊目。「ようこそ地球さん」「ボンボンと悪夢」から17篇を収録。民間人初のISS滞在がニュースを賑わせていて『空への門』で星さんの描いた未来に近づいて来たんだなぁと感慨深い。星さんのお話を読むにつけ、自分が共通認識だと思い込んでいる常識の危うさを気付かされる。こちらにとっては快適でも他者(他人、他星人、他動物etc…)にとっては不快極まりないこともある。多様性と包括、という標語をよく見るようになったけど、こういう基本的な気づきがないと相互理解は難しいかも、と思う。

2021/12/12

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