素直な疑問符: 吉野弘詩集 (詩と歩こう)
素直な疑問符: 吉野弘詩集 (詩と歩こう) / 感想・レビュー
モリー
詩人自らが発表する詩集より、むしろ、詩を愛唱する人によって編まれた詩集を読むことが好きだ。何故かと問われれば上手くは答えられないが、自分に寄り添う言葉を求めている者同士で同じ詩に向き合っている感覚を覚えるからかもしれない。既に何度も読んだ詩も半分ほど入っていたが、何度読んでも心を動かされる詩ばかりだ。初めて出会う詩の中で私が繰り返し読んだ詩が一篇ある。それは、「火の子」という詩だ。最近、ある読み友さんが落ち込んでいて、つぶやきに心情を吐露しておられた。もし、この詩を先に知っていたら、お伝えしたかった。
2023/03/05
けんとまん1007
中にあるように、吉野弘さんの詩は、こころをほぐしてくれます。それは、きっと、とても平易な馴染みのある言葉が使われているからだと思う。詩でありながら、特別な表現という感じがしないのが素晴らしいと思う。だから、こころの染みて、ほぐされるのだ。
2017/06/27
𝓚𝓸𝓉𝓸
教科書に載っていました。「夕焼け」がすきなので。でも新しく知った中で琴線に触れるようなのはあんまりなかった。「風流譚」『善のさかえる世の中は 悪のはびこる世の中です』
2014/02/14
ほんどてん
わかりやすい言葉で話しかけてくれる詩集でした。抽象的な詩だと自分の解釈で作者さんの言いたいことが合っているのかモヤモヤする時があります(でもそんな時は人それぞれの解釈で良いんだと思う事にしていますが)。吉野さんの詩は即、心に響いてきました。水内喜久雄さんの「吉野弘さんを訪ねて」のところで解説されている「夕焼け」という詩、好きです。その詩中の娘もやさしい心の持ち主ですが、その場面を見守る作者もやさしい心の持ち主だと思いました。そういう作者が書いた詩は、どれも優しさに満ちています。
2021/07/28
Haru
新聞のコラムで紹介されていたので手にとりました。弱った心に響きました。詩って凄いですね。
2015/06/29
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