透きとおった季節
透きとおった季節 / 感想・レビュー
ももの巣
小学校高学年の頃、夢中になって読んだ。 いつもなんとなく孤独で、大人びたふりをしていて、周囲の反応にいちいち傷ついて… 私がこんなに感情移入できた主人公は、後にも先にもこの子だけだった。 高校生になった今、私は少女と同じように先生に恋をし、勝手に感じたプレッシャーに疲れて、すこし体調を崩してしまった。 久しぶりにこの本のことを思い出した。 手に入れる術がないため、あの少女とはもう出会えないかもしれない。ただただ悲しい。 いつも私の根源で美しさの指標でいてくれるこの本を、 いつまでも忘れたくないな、と思う。
2015/02/17
感想・レビューをもっと見る