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マジョモリ

マジョモリ

マジョモリ

作家
梨木香歩
早川司寿乃
出版社
理論社
発売日
2003-05-01
ISBN
9784652040256
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マジョモリ / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

読者対象は、主として小学校の中・高学年あたりに置かれているようだ。御陵の森に住む木花咲耶姫の物語という発想は神秘的でもあり、また日常のすぐ隣にこうした森を配するさりげない表現もうまい。ただ、例えば『丹生都比売』に描かれたような圧倒的なまでの凄さは残念ながらここにはない。木花咲耶姫と、つばき、ふたばとの交流があまりにも表層的なものに終わってしまっているのだ。したがって、梨木香歩らしさが発揮されているとも言い難いのも事実。早川司寿乃の挿絵も、これが好きだと言う人もいるだろうが、なんだか迫力不足の感は否めない。

2014/10/26

KAZOO

梨木さんはこのような感じの絵本も書いていたんですねえ。あまり今までは気が付かなかったのですが、子供向きというよりは中学生以上が対象のような気がします。淡い色の絵も素晴らしくこの絵の中の森に行ってみたくなります。草や花もきれいに書かれていていい本だと思いました。

2017/01/25

nico🐬波待ち中

ある朝"まじょもり"へご招待を受けた"つばき"。普段は大人から入ることを禁止されている神聖な"まじょもり"で、"まじょもり"の主・ハナと後から参加した少女"ふたば"との、ちょっと不思議なお茶会が始まった。私もこんな女の子だけのお茶会に参加したい。「私もご招待されたーい」と大粒の涙をぽろぽろこぼして、顔をくしゃくしゃにしてしゃくり上げる、大人気ないお母さん。そんなお母さんの気持ちは痛い程分かる。お母さんだって元は小さな女の子だったんだよね…。もう一度女の子に戻ってみたくなる、そんな素敵な物語だった。

2019/05/12

はる

マジョモリと呼ばれる不思議な森に招待された女の子のお話し。絵本でもしっかり梨木香歩さんの世界でした。優しいパステル調の絵がとても奇麗。ユーモア溢れる作品だけれど、梨木さんのユーモアってちょっと独特ですよね。諸星大二郎のような。お母さん、意地悪だよ~。

2019/03/14

ちはや@灯れ松明の火

『まじょもりへ ごしょうたい』ある朝届いたみずいろの手紙は、ひみつの森の入口のカギ。御陵じゃなく、まじょもり、子どもだけが知ってるあいことば。空いろのつるをたどる道、うすみどりの髪の女の人、ご招待されたもうひとりの女の子。さあ、お茶会をはじめましょう。生クリームをはさんだお菓子、イチゴジャムとピーナッツバター、ちいさな子みたいにはしゃいで。野の花と葉っぱのお茶、さわやかな笹酒の盃、大人の人みたいにくつろいで。次の春も、また次の春も、まじょもりで会いましょう。だいこうぶつのなまくりひむをたくさん用意して。

2016/01/25

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