絵本 千の風になって
絵本 千の風になって / 感想・レビュー
サク
私達から死と常に隣り合わせに生きている。死は突然やってきて、大切な人を奪っていく。絵本『おおきなあな』が浮かぶ。絶望にひれ伏し、無力な自分の姿に落ち込みやがて自らも愛する者の側へと死という『あな』に足を踏み入れようと考える。『ああ、愛する我が妻よ』魂の叫びが聞こえる。そんな妻が、自分の死を覚悟したときに残された者に『生きてほしい』と願い残したたった12行の詩は、長い間、現代に渡っても尚、世界中のあらゆる人達の死を止めた。詩は死とはならず希望となり『千の風になって』私達の『生きる姿』を支え応援しているのだ。
2015/04/20
ひ ほ@新潮部
『千の風になって』という詩をモチーフにして産まれた物語。読みながらバックで秋川雅史の歌が流れていました。生きているものは死を嘆き悲しむのではなく明日に向かって生きていって欲しいという願いが込められた歌だったかな。
2014/04/07
みさどん
詩が書かれたエピソードが心を打った。もちろんこの話もよかった。ネイティブアメリカンの歴史については黒人迫害と共に、アメリカの大きな恥部だと思っている。こんな絵本がたくさん生まれればいい。悲しんでいても死んだ人は戻ってこないけれど、こんな風に感じられれば少しでも心休まるかな。大切な人をお墓に入れると、墓場って大事で恐い場所ではなくなるものですね。
2017/01/29
ミロリ
「秋には光になって~雪になる」の部分に響いた。この詩が始まる前のエピソードを思い返すと泣ける。壮絶壮大な恋愛にゾッとする。良い意味で寒気もした。 序盤は“あの有名な歌と違うの”と疑問を抱いていたけど やっぱりその話だった。 あの2人の大きな愛のおかげで誕生したんだな。後から付けた話でも 素敵だから良いかな。 歌じゃなくて 普通に詩として読むのは新鮮でした。
2013/01/22
absinthe@読み聞かせメーター
小3の娘。ひとりよみ。誰が作ったかわからないけど、いい詩だなと思いました。
2019/04/30
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