あしながおじさん (フォア文庫)
あしながおじさん (フォア文庫) / 感想・レビュー
まめこ
★★★★★手紙での学業報告を条件に、孤児院育ちのジュディを大学へ通わせてくれたのは謎の理事スミス氏。手紙には谷川俊太郎さんが訳すたっぷりのユーモアで綴られる日常と感謝、そしてジュディ画伯の挿絵。こんな手紙をもらっちゃったらもう、ねぇ(笑)。かわいいジュディが風邪をひこうもんなら!若い男が近づこうもんなら!手紙の中と外で暗躍するスミス氏を妄想してニヤニヤしっぱなし!
2020/09/15
眞墨
(そういえば自宅以外で読んだ本は入れてなかったと思い出して)『あしながおじさん』はいくつか読んだけど、谷川俊太郎さんの訳のこれが無理なく日本語で、とても良い。ジュディの驚きや、お茶目なところがするするっと入ってくる。後半、あしながおじさんのちょっとした葛藤もジュディの手紙の向こう側に透けて見えるようで、ニマニマしてしまいます(笑)
2013/07/09
プチ プランス
小学生の時以来の再読。とてもロマンチックな気持ちになり、ものすご~く感動してしまった!序盤の導入部こそ普通の児童文学ですが、ジュディが大学へ入学して以後はすべて書簡形式にてお話が進みます。一通目からすでに、自己主張とユーモアあふれる個性炸裂!のお手紙。一番好きな箇所は、手紙で「わたしはきれい(と思っている)」と打ち明けるシーン。一人の女の子の自尊心が、育っていくこと。それはなんて尊くて、愛おしいことだろう。佐野洋子さんの解説がまた秀逸で、さらに満たされた気持ちになれます。夢みたいな一冊でした。
2017/06/07
えんこ
足長おじさんはアニメしか見たことがなく、最近漫画を貸してもらい大好きになり、今回この文庫で始めてちゃんと読んでみた。全編ジュディの手紙で綴られているとは知らず、まずはそこに驚いた。返事の来ないことが前提で書かれているのに、ジュディの手紙の生き生きとしていることにも驚いた。感情豊かでとても面白い。それから佐野洋子さんの解説もまた良かった。ジャーヴィーぼっちゃんの読み方にどこか納得してしまう。この本は谷川俊太郎さんの訳だが、他の人の訳のものも読み比べてみたい。新しい発見がありそうだ。
2015/01/19
ruri
谷川俊太郎の訳のジュディはますますユーモア溢れる愉快で楽しい女の子だった。
2016/08/26
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