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カラフル (フォア文庫 C 229)

カラフル (フォア文庫 C 229)

カラフル (フォア文庫 C 229)

作家
森絵都
出版社
理論社
発売日
2010-03-01
ISBN
9784652075029
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カラフル (フォア文庫 C 229) / 感想・レビュー

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晴れの国のにっしぃ

初の森絵都作品。この夏公開されたアニメ映画『カラフル』の原作。映画のTVスポットで流れていたmiwaの『僕が僕であるために』を聴いていて原作が読みたくなり手に取りました。大きな過ちを犯して死んだ僕。本来なら輪廻のサイクルから外れる定めの僕の魂の前に天使が現れ、再挑戦のチャンスが与えられる。自殺した少年・小林真の身体に(魂が)ホームステイし、失った記憶、自分の犯した過ちに気付くことができるか。修行の日々が始まる。最後まで読んで今の社会情勢の中、執筆から十年以上経ってのアニメ映画化は必然だったと感じます。 *

2010/10/03

ロッキーのパパ

自分自身の生き方、それに家族や周りの人たちを多面的に見ることの大切さを切に訴えている。ただそれを道徳的に堅苦しい話ではなく、エンターテイメント面を持つ小説として描いている。大人視点で見ると先の読める浅さはあったけど、自分に中学生ぐらいの子供がいたらぜひ読ませたいと思える、ジュブナイルの佳作だと思う。

2010/11/28

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

視点や取り組み方を変えれば、かつては絶望していた人生も色とりどりに輝いてくる、といった前向きなメッセージが、軽妙な文体に乗ってすーっと入り込んでくる。同時に、不倫や援助交際といった重いテーマを児童書が取り上げるんだとビックリしたが、母の不倫への嫌悪感が払しょくされるとこなどは、あっさりしすぎているような印象も。全体の読後感は、前向きで好感が持てたんだけど、不倫が与えた家族への影響を取り払うのは、そう簡単なもんじゃないんじゃない?と思ってしまうのは、私がもうおじさんだからからなあ…。

2010/08/24

おれんじぺこ♪(16年生)

舞台化される作品なので予習兼ねて。再読だったけど既読感なし(笑)。このころ(中学生)の自分の感情とか、周りとの付き合い方とか色々思い出しながら読んだ。この役はきっとあの人、とイメージしつつ。自分の人生に「色」を付けるのは自分次第なのだけれど、そんなことこの世代でできる子もきっと多くはないはず(私もそうだった)。そんな子供たちに周りの大人たちが押し付けではなく、レールを敷くのではなく、そっと後ろからサポートできる世の中でありますように。

2023/07/20

seraphim

図書室の本。読友さんからのオススメ。生きることって楽しいことばかりではなく、辛いこともたくさんあるけれど、見方を変えれば、灰色の世界が実はなんともカラフルな色に満ちていることに気づく。重い内容を取り扱っているが、語り口が軽いので、スラスラ読めた。生徒に勧めたくなる本。良いお話でした。

2012/09/27

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