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カチューシャ

カチューシャ

カチューシャ

作家
野中ともそ
出版社
理論社
発売日
2005-03-01
ISBN
9784652077566
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カチューシャ / 感想・レビュー

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シナモン

いかに時代が変わっても波のリズムも満ちひきも、けして世の流れにつられて早くなったりはしない…長く生きてきたショウセイの言葉が響きました。スローモー故にモーというあだ名をつけられたかじお。メダカのように水流に逆らい、自分のやり方で泳ぎたい、結果群れから離れてしまうカチューシャ。いったん流れの輪からはじきだされたら、容易に戻ることはできない…そんなことはないんだな。海の匂いを感じつつ爽やかに読了でした。

2020/09/13

りの

極度にマイペースなモー こと かじお・ハーフの転校生ちづる こと カチューシャ・ヤンキーの香坂、不思議な取り合わせの3人。青春物語だと思っていたので前半はのりませんでしたが、文化祭の準備以降は一気読み、奥深かった。カチューシャの歌、戦争。かじおが凄く好き。かじおの父とカチューシャの祖父も良い。読後、タイトルと装丁にジーンとした。

2017/03/23

tokotoko

主人公は、高校1年生の真下かじおくん、海辺の田舎町に住んでます。あだ名はモー。超スローモーだからです。そのかじおくんにある日、友達ができます。海で出会った外人さん。モーは彼を「ショウセイさん」と呼び、交流が深まっていきます。ある日、ショウセイさんの孫、カチューシャが現れます。モーと同級生で同じ学校に転校してきて・・・。料理研究家の大らかな父や、長閑なようで時に厳しい田舎の学生生活。不良兼食いしん坊の香坂くんも仲間入りして、モーの1年が過ぎていきます。時にズレて。時に勇気を出して。素敵な仲間達に囲まれて。

2014/05/10

can

とっても良かった!スローなテンポの高校生「かじお」が、出会いを通じて素晴らしい学生生活を送る話。カチューシャはロシアの血が混じった超可愛い女の子なんだけど、口が悪くて男をとっかえひっかえしている。かじおは、彼女のそんな行動に隠された優しい気持ちを見抜いてしまうのだ。惚れてまうやろ~!カチューシャのロシア人の祖父、ショウセイが優しくて哀しい。ヤンキーの香坂や、かじおのお父さんもいい!表紙のキャンプファイヤーの絵、可愛いなと思ってたけど、ちゃんと意味があった。自分は自分でいいんだねって、思える優しい作品。

2015/05/04

さわこ

再読だったみたい。かじおの独特なペースが好きでした。毎日を丁寧に生きているというか、時間の流れを楽しんでいるようなところが。料理研究家のお父さんも素敵!★★★★☆

2015/03/27

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