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キサトア

キサトア

キサトア

作家
小路幸也
出版社
理論社
発売日
2006-06-01
ISBN
9784652077849
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キサトア / 感想・レビュー

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mocha

昼の子キサと、夜の子トア。風のエキスパート、水のエキスパート、色盲で天才芸術少年アーチ…。とても優しくてファンタジックなお話だった。小路さんらしくあたたかな人たちに囲まれた〈カンクジョー〉に暮らしてみたいな。でも、キサと、トアがいっしょに遊べるようになったら、夜がつまらなくなりそう。ボーナス・トラックのある文庫版を読まなくては。

2016/07/10

紫 綺

小路さんの児童向けファンタジー。ちょっと「僕は長い昼と長い夜を過ごす」を思い出した。人と自然の共生を示唆した心洗われる、優しい作品♪最後は5人で帰ってきて欲しかったな。

2012/07/01

とも

★★★★優しさは強さであると気付かさせてくれる。登場人物といい、父親の職種いい、住んでいる地理的条件といい、すべてが特異であることは小説ならではで、伊坂幸太郎のオーデュポンの神話を彷彿とさせる。しかし、それと大きく異なるのは、とにかく優しい。悪意がない。そうして、その中で明るく前向きに進んでいく様に、とにかく安心して読み切れる。

2014/08/26

ゆみねこ

風のエキスパートの父、色がわからない6年生の兄アーチ、1年生のキサとトアの双子の姉妹は日の出と日没を境に目覚めそして眠る。この家族を中心にどこか不思議な海辺の町の物語。コラムニストのY・S氏(笑)登場人物もほとんどが良い人でさらりと読めました。「僕は長い昼と長い夜を過ごす」をちょっと思い出してしまいました。

2014/07/23

星落秋風五丈原

ハンディキャップではなく、ギフト。主人公であるアーチ自身も、色を判別できないが、その代わりに一流のアートを生み出す才能を持っている。ある事を、あるがままに受け入れる生き方は、決して思い通りにならない「自然」と共存する生活の中で、それこそ自然に培われてきたものかもしれない。基本的に(まれびと以外)悪人の存在しない世界で、多少の波風は立つが、最後には緩やかな凪となって大いなる幸せが訪れる。すごく大事な事を、さらっと伝えられる人である。さくさく読めて、爽やかな読後感。

2006/09/16

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