さびしさの授業 (よりみちパン!セ 4)
さびしさの授業 (よりみちパン!セ 4) / 感想・レビュー
☆よいこ
[1時間目:きみが生きられる場所]小学校6年生の時受けた一週間の無視イジメのこと。[2時間目:ゆっくりと、信じて待つこと]映画『シックスセンス』を挙げて、ふつうとは何かを問う。[3時間目:たったひとつのプライドを守れ!]『赤毛のアン』[4時間目:仲間とつながること]映画『Xメン』を題材にLGBTについて。障害者運動家、金満里(キムマンリ)さんについて。[5時間目:「ふつう」であることのむずかしさ]『千と千尋の神隠し』▽例にあげられた作品の解説がすばらしい。
2019/02/21
chimako
宿題本。何が言いたいのか良くわからなかった。「シックスセンス」「X-メン」「千と千尋の神隠し」など子どもの好きそうな題材で分かりやすく説明しようとしているのだろうが、余計に分かりにくい。それらのあらすじ説明にページを割き、結局結論は抽象的。過激な表記も気になった。まだまだ子どもの中学生が読めば誤解を招くような書き方が各所で見られ危なっかしい。アメリカ同時多発テロについても「許し難い犯罪行為」としながらも「気持ちは分かる」的な肯定感が漂う。よりみちパン!セは提供の仕方が難しい。
2014/09/02
とよぽん
伏見憲明さん初読みにして、この1冊でファンになった。若い人向けの本だが、後から来る人にとても深い愛情をもって、この社会に生きる指針をさりげなく示している。自身の小学6年生のときの辛い体験が、こんなにも優しい伏見さんの原点なのだと思った。他の著書も読みたい。
2019/03/18
めん
さびしさを感じることができるのは、「世界」と繋がるさびしくない時を知っているから。表面的な繋がりよりも、さびしさを味わいたい。/5章からなる本編のそれぞれの扉にある言葉が、心地よい。4章(4時間目 仲間とつながることで) の言葉「きみなしでも世界は回る。けれど、きみがそこに新しく何かを付け加えることはできる。きみがもしそれを望むのなら、その手で世界を変えることは不可能ではない」。40代の今、自分の小ささなんて、十分に思い知らされている。それでも、何かを成すことはできると知っているから、生きていける。図書館
2017/05/21
スノーシェルター
私は世界が必要。でも世界は私が居なくてもなんの影響もない。なんてさびしいのだろう。それをどうしたら良いのか...赤毛のアンを読みたくなり、シックスセンスが観たくなる。誰かに認めてもらいたい。私はここにいると叫びたい。自分の存在証明がしたいのだ。でも簡単にはいかない。さびしさを大事なものとして抱えていかなければならない。
2012/08/13
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