バカなおとなにならない脳 (よりみちパン!セ 11)
バカなおとなにならない脳 (よりみちパン!セ 11) / 感想・レビュー
Aya Murakami
図書館本。 バカなおとなにならない脳。バカなおとな…そう私たちのことですね。 生まれる前は無だった…、だから死んだあとも無になるという禅っぽい養老さんの死生観。なんだか攻殻機動隊SACの機械たちの時間の一コマを思い出します。しかし煩悩まみれの自分にはそんな達観はできない。やっぱり個を失うのは怖いのです。 言葉以外のコミュニケーションの話や「大人はバカだ」という若者の意見の話も刺さる。はい、自分自身、西洋人よりの全共闘よりです。イヤな話だ…。
2022/08/20
月讀命
養老孟司さんは、脳科学の先生という事で脳味噌の話を中心に小学生や中学生達が直面する疑問や悩み対して、先生自身が懇切丁寧にアドバイスする形式で頁が進んでゆく。TBSラジオ番組の子供電話相談室で取り上げられる様な素直で純粋な質問や、反面ギョッとする様な難問に対して、真っ向ストレートで勝負の回答、キレのいい突飛よしもない変化球の回答、更にはナックルボールの様な焦点はぐらかしの迷回答も爽快だ。・・・・・只、この本は非常に面白くタメになるけれども、読んでいて文章はあまり上手ではない様な気がするのは私だけでしょうか。
2011/02/20
ちさと
「バカって治るんですか?」こども達からの脳にまつわる質疑に養老さんが応答しています。養老さんの仰りたいことは著書で繰り返し出てくる、「脳の活動は出力と入力のぐるぐる回し」「とにかく自然で虫でも採れば宜しい」で一貫していますが、こども達にどのように語るかが本書の見所。頁をめくると相変わらずの養老節で冷や汗が出てきそう。頭の良し悪しなんて一律に測れるものではなくて、人によって頭の得意技が違うんだ、みんな違ってみんな良いっていう養老さんのメッセージ、こども達にしっかり伝わるといいですね。
2019/01/28
タルシル📖ヨムノスキー
養老孟司さんが主に小中学生からの脳に対する素朴な疑問に答えている本。ジュニア向けのシリーズなので具体的な表現でとてもわかりやすく書かれている(難しい部分はやっぱり難しいのだけれど)。一番大切なのは頭の良し悪しは先天的なものではないということ。そして養老さんが一貫して伝えているのは、「理屈はいいからまずはとにかく体を使え」ということかと。文武両道の本当の意味は「感覚の入力と運動の出力のバランスが良いということだ」というあたりは眼から鱗だった。それから「正義や秩序だけで世の中を考えないほうがいい」ということ。
2020/09/19
さきん
こどもたちの質問はするどいし、受け答える著者も中々含蓄の富んだことを言う。子供に読ませたいと思った。
2017/02/20
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