ひとりひとりの味 (よりみちパン!セ 28)
ひとりひとりの味 (よりみちパン!セ 28) / 感想・レビュー
ぶち
ひとりでむっつり食べる味。照れ隠しに大騒ぎでみんなで食べる味。好きな人とふたりの味。慣れ親しんだ味や、だめぇな味。生きることの楽しさや切なさ、哀しみは、そんな味のごった煮なんだという平松さんの食事に対する考えがしっかり伝わって来ます。家の味、給食やお弁当の味、食事のマナーなどを通じて、味の奥深さや面白さ、楽しさ、寂しさを若い人に教えてくれています。いや若い人だけではありません、大人になった人にも充分に示唆に富んだ内容なのです。 食生活や食文化から産まれる知恵のかずかずが詰まった本なのです。
2021/08/28
tokotoko
暑くなってきて、「何だか最近、食欲がないなぁ~!」って思われてる方、多いんじゃないでしょうか?そんな方にオススメです。「食べる」ってことについて、のびのびととっても明るく、語ってくれます。おいしそうなメニューも満載です。私、この本は買ってみる!そして、簡単にできるメニューを増やそーって思います。そして!この本ね、「よりみちパン!セ」っていうシリーズの1冊です。その名前がぴったり!まるで長い寄り道した後みたいに、お腹がすきました。みなさんも、ぜひこの本で、おいしい寄り道・・・してみてねー!
2014/06/28
いちろく
紹介していただいた本。数多くの媒体で料理のエッセイを書かれている平松洋子氏が、「よりみちパン!セ」ではどのような語りをされているのか? と気になり手にした一冊。幅広い料理についての解説や、ご自身が見聞きしたエピソードなど、著者の料理エッセイ入門編の様な内容でした。本当に食べることが好きな方なのだな、と改めて。適宜、読者目線の親近感を抱くような、距離感が近くなるような自身の過去のエピソードを踏まえながら、読める感覚があるのが読者側も内容に触れやすいのですよ。
2023/10/03
おくらさん
YA向けの本ではもったいない!大人も楽しめる食の本。そうそう!と懐かしく、微笑んでしまいました。しらすのあいだに小さなカニが入ってるの知ってる?得した気分!入浴中。直接蛇口からのむ冷たい水のおいしいこと。などなど、、、。そんな変わらない記憶を忘れたくないなって思いました。我が家だけの食のルールもそうだけど。書き留めておこうかな。
2016/11/12
しおり
ご飯を美味しく食べる。誰かと食べる。一人で食べる。自分で作って食べる。誰かに作ってもらったものを食べる。誰が作ったかわからないものを食べる。一人一人の、今その人だけが味わえるものを、その人だけの環境で食べる。毎日のお馴染みな行為を愛しく素晴らしく思いながら読み終えた。偏食だった十代の自分が読んでたら面白いことになっていたかもしれない一冊。すごく好き。
2013/03/08
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