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きみが選んだ死刑のスイッチ (よりみちパン!セ 45)

きみが選んだ死刑のスイッチ (よりみちパン!セ 45)

きみが選んだ死刑のスイッチ (よりみちパン!セ 45)

作家
森達也
出版社
理論社
発売日
2009-05-01
ISBN
9784652078457
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きみが選んだ死刑のスイッチ (よりみちパン!セ 45) / 感想・レビュー

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Aya Murakami

図書館本。 司法制度等は教科書通り。代用監獄も大学のサークルでやったなぁ。死刑制度に関するディベートも1回生のフレゼミの時にやったなぁ(懐かしい)。 冤罪はひどい話ですし、代用監獄もなくしたほうがいい。しかし死刑囚に同情しすぎることはないですし、死刑がどれだけ苦痛を与えるものかということは考える必要はない気がします。光市殺人事件の犯人は冤罪ではないですし。

2023/04/05

kinkin

1.罪と罰、2.冤罪、3.裁判員制度、4.死刑 各章に分けてそれぞれなぜ、どうして、それがどのようなことなのかがわかりやすく書かれていた。それを読んでどう思うか、考えるか、さらに疑問がわくのかそれは読んだ人しだいだ。今大切なことは憲法改正に関わる国や容疑だけで犯罪者の烙印を押してしまうメディアなどをほんとうに信じてよいのか、なぜ信じるのかを考えること、本質を知ること。子供向けに書かれているが大人が読む価値も充分あると思う。考えることの大切さを改めて知ることができた。図書館本

2019/06/07

がらくたどん

人を一人殺したら死刑という法律が存在する「ハーシュ」な社会を描いた物語を読んで、思い出した1冊。「よりみちパンセ」というシリーズは青少年対象ながら執筆者の選択・テーマ設定が偉い先生ではなく卒業生とかバイト先の先輩が結構意識高い系の話をしてくれている感があって面白くてためになるけど油断すると引っ張られる。だから「正解」を求めて読んではいけない。罪の重さ(迷惑度)をちゃんと測って罰を決めるという集団を維持するのに必要な仕組みを解き明かし、ちゃんと測る事の難しさを踏まえて一番重い罰である生命刑の是非を問う。

2022/10/22

さらば火野正平・寺

森達也による青少年向けの裁判と死刑の本。新版が出ているようだがこちらを読む。人が人を裁く歴史がよくわかる。内容が内容だけに、いろいろと考えさせられる。森達也もこの本の中で読者にいろいろと考えさせる。それほどに安易に答えが出せない問題だ。整理された情報のわかりやすさを一度疑う事を勧めているが、この本も実にわかりやすい。だからこそ考えなければなるまい。私は森達也ほど優しくない。だから死刑廃止には少し不安である。そんな私にも森達也は押し付けがましくない説明をしてくれる。そして私の頑なさが少し和らいだ。

2014/10/26

Tui

死刑について、感情なしで考えてみることは難しい。自分の近しい人に不幸が降りかかったとしたら、加害者に死刑を望むかもしれない。著者はそういった感情を持つこと自体を否定しない。その上で、人が人を殺す制度についてよく考える必要があると言っている。確かに、死刑制度を肯定しているけど理由は曖昧だよな私。同じく死刑制度を維持している少数派の国の一つであるアメリカが、今後もし死刑を廃止し日本にも同調を求めてきたら、どのような根拠をもとに日本が反論するか気になる。著者が言うように、あっというまに廃止してしまうのかな。

2018/07/10

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