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極貧!セブンティ-ン

極貧!セブンティ-ン

極貧!セブンティ-ン

作家
黒野伸一
出版社
理論社
発売日
2012-05-01
ISBN
9784652079928
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極貧!セブンティ-ン / 感想・レビュー

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モルク

父が蒸発し鬱の母と自分勝手な妹を抱えた貴美は、成績優秀にもかかわらず経済的理由から地元の問題校に進学する。あれこれ問題が起こり貴美と幼馴染みの優太郎は駆け落ちする。生活のため、そして医学部志望の貴美を高校卒業資格を取り大学に進学させるため優太郎は懸命に働く。しかし、高校中退ではなかなか思うようにはならず、いいように使われるだけであった。男気のある優太郎が魅力的である。それがあんな結末になるなんて…ひさびさの純愛ものだった。

2017/09/02

そのぼん

主人公の二十代女性が十代のころを回想しているところがメインにで進んでいきました。タイトル通り、貧乏で苦労しているシーンが多かったです。その割には重くなりすぎなかった所が、良かったと思いました。ただ、主人公と彼との結末は何とも言えない気持ちになりました。

2012/12/10

幹事検定1級

まさに一気読みでした。 高校を中退し上京した若い2人のうち、彼氏は派遣労働で厳しい生活を支え、彼女はもともと優秀な成績であったことから医者を目指していく。特に工場での厳しい環境で耐えてきた彼氏にとって新たな職場での衝撃的な結末。 見事女医となった彼女は彼のぶんまで楽しい人生を送ってもらいたいと願う読了です。よい作品に出会えましてよかったです。(図書館本)

2017/08/18

桜父

鬱持ちの母親・失踪中の父親・不平ばかりの妹を持つ姉「貴美」(あつみ)極貧の中で生活しながら必死に生きている。幼馴染の優太郎との駆け落ちをしてからの物語が、強烈でした。優太郎の言葉通りに貴美が医者になり患者の「美香」を立ち直らせるラストが良かったと思う。 貴美のような家族が実は多いのではと思った。

2015/06/05

雑木林太郎

黒野伸一さんの作品には根底に「がんばれ!!」のメッセージが隠されているなぁ。限界集落に続いてまだ2作目なのでそれは偏った判断かもしれないけれど。2作とも、あえて主人公を現在の日本における負の環境において、それを打開する力を与えている。手段や方法、結果などに少し安易なところが感じられるが、それでも私は主人公に感化され、前向きな気持ちにさせてもらえる。まだまだ彼の本はたくさんあるのでどんどん読んでみます。

2015/02/08

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