現代語で読むたけくらべ (現代語で読む名作シリーズ 2)
現代語で読むたけくらべ (現代語で読む名作シリーズ 2) / 感想・レビュー
ykmmr (^_^)
頑張って読んでいるが、『文語』に苦戦させられている。この作品も何回か文語で読んでいるが、読むことで精一杯で、理解も出来ていない。私も『読書力』はまだまだだな…。物語をきちんと知りたくて、口語訳をとる。本当に、どの口語訳が…云々ではなく、読み易くて幸せ。大原遊廓生まれのざっくばらんな美女と、逆職と言える僧侶の卵との恋。思春期の甘酸っぱさが麗く、周囲の人に助けられながらも素直になれない。結末は読者に考えさせられる。早世したからこそ、さらに若いうちにこの作品を書いた作者の、作家の芽を感じ、
2022/11/21
美雀(みすず)
原文のままではおそらく読めない作品だと思います。生活のために花魁として働く少女と経済力のある男性の妻になることが最高の生き方なんて本当に女性には選択肢が少なかったんですね。最後に訳者の方の詳しい解説に助かりました。また読んでみたいですね。長女が借りて来た学校図書。
2015/08/03
sofia
原文は目で追うことしかできず断念。題名しか知らない話を現代語で初めて知ることができた。確かにあの時代にあの若さでこんな作品を書いたのはすばらしい。最後の解説もとてもわかりやすくよかった。しかし、この本は図書館の児童書にあった。名作としても、昔の吉原周辺に住む子どもたちの大人への階段の話や社会の底辺からの出世の話の機微を子どもがわかるとは思えない。今の私でさえ美登里のよさがわからないというのに。大人が読んだほうが「よさ」がわかると思う。
2017/09/13
Tonex
数カ所拾い読みしただけだが、松浦理英子、川上未映子、円地文子といった作家がこだわりをもって現代語訳したものよりはるかに読みやすいと思う。
2016/05/11
kawa
NHK朗読の番組の「にごりえ」「たけくらべ」の読み解きとして読了。現代語の訳者・山口照美さんも言うように、原文を音読することが本作を味わうためのベストなのだが、いかんせん原文古語を読解することが大変なので、こちらで意味を解して原文又は朗読(原文を追いながら朗読を聞くのがお勧め)に向かうと良いと思う。24歳で早逝した一葉、肖像画が五千円札に取り込まれることが納得できるような流石の名作。かの時代の人々の教養の分厚さに脱帽でした。付言ながら訳者の解説も素晴らしいが、解説を先に読むか否かは悩みどころ。
2019/06/05
感想・レビューをもっと見る