現代語で読む坊っちゃん (現代語で読む名作シリーズ)
現代語で読む坊っちゃん (現代語で読む名作シリーズ) / 感想・レビュー
mocha
学生時代に読んだけど、細部は憶えていなかった。『三四郎』とかごっちゃになってたようだ。読みやすい現代語であらためて読むと、坊ちゃんってこんなにやなヤツだったっけ?癇の強い夏目漱石の分身を見るようだ。わかりにくい言葉には注釈があるし、巻末の作者解説もほどよいボリューム。スカイエマさんの表紙もGood!
2015/10/23
やも
よかったぞな、もし。お初の夏目漱石。こんな口悪くてはちゃめちゃな話書くとは、知らなかったな〜。堅苦しい文学だとばかり思ってたよ。主人公の坊っちゃんは真っ直ぐで曲がったことが大嫌い。なので人と衝突することは日常茶飯事なんだけど、根が単純なので憎めない。喧嘩っ早さと口の悪さは江戸っ子気質ってやつなのかな?アイロニーとユーモアが交差する憎まれ口には毎ページ笑ったな。下女の清に対してだけは全く違う温かさを感じて、とくに最後はほっこりほろりとさせられる。これは名作ぞな、もし。
2024/06/18
Tonex
立ち読み。パラパラ眺めてみたが、それほど違和感がない。基本的に難しい語句をわかりやすい言葉に置き換えているだけなので、この本を通読した読後感は、おそらく原文を読んだ場合とあまり変わらないと思う。▼『坊っちゃん』なんてそれほど難しいとも思えないが、孟宗竹やきんつばに語釈がついているレベルの本なので、この現代語訳を読んでもまだ表現がわかりにくいと感じる人はいるだろう。▼ということで、現代語も別に悪くないんじゃないかと思い、最初から通読してみたら、いきなりダメな箇所があった。→
2016/04/13
のんxxx
夏目漱石はものすごく久しぶりに読んだぞな、もし。こちらは現代語訳されているので大変読みやすいぞな、もし。「親譲りの無鉄砲で、子供の頃から損ばかりしている」有名な出だし。坊っちゃんって最後まで主人公の名前が明かされないのですね。漱石の四国での教師時代を書いているとかいないとか。東京育ちの坊っちゃんは、卒業後に四国で数学教師をしてほしいと頼まれる。社会での理不尽なアレコレに立ち向かっていく様が面白い。「神様のカルテ」のイチ先生があだ名を付けるのが好きなのは、坊っちゃん由来っぽいな。狸と狐がいますのでね。
2024/10/16
えりまき
2023(233)松山旅行前に慌てて拝読。「坊ちゃん」は四国の中学校に赴任した数学の教師。下女の清、教頭の「赤シャツ」、美術教師の「野だいこ」、数学主任の「山嵐」、英語教師の「うらなり」、うらなりの婚約者「マドンナ」。曲がったことが大嫌いな性格、気持ちいい!
2023/08/21
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