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西遊後記<二> 芳の巻

西遊後記<二> 芳の巻

西遊後記<二> 芳の巻

作家
斉藤洋
広瀬弦
出版社
理論社
発売日
2014-04-19
ISBN
9784652200155
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西遊後記<二> 芳の巻 / 感想・レビュー

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まるりー

子供用の本なのに、ついつい引き込まれちゃう西遊記の世界。今回は、”芳の巻”。なるほど、梅の木が登場する。長生きすると、精霊になれたり妖怪?になって特別な力を使えたりするらしい。生まれて半世紀が近づいてくる私、さらに半世紀生きたら・・・♪なーんて憧れちゃうなあ。本当は何百年と修行が必要なのに^_^;空が飛べてあっという間に移動できたり、疲れなかったり、うらやましいなあ。気がつくと、悪をやっつけるではなく、近江商人の「三方よし」みたいな結末で後味がいい。

2015/04/18

minaseh

梅の木の話と、玉竜の話。冒険譚というより、身近な謎解きみたいな感じになってるでしょうか。「来世」の話には納得する。何時か、皆が釈迦如来さまから貰った名前で生きる時が来たら、悟空はどうするのかな・・・。

2014/09/09

パリスお布団

恋煩いの玉竜に「どんなわけだろうと、おまえが帰りたくないというなら、たとえ、天竺のおやじや、玉帝野郎天の軍勢全部を敵にまわしても、おまえが天竺にもどらなくてもすむように、おまえといっしょに戦ってやる。」と言ってやる悟空が男前すぎて。最後チラっといのぶたが登場して癒される。

2015/11/03

かさかさ

玉竜の話があるのですが、西遊記本編では馬だった玉竜は一言も台詞がありませんでしたが、ここではしゃべります。意外な話。とてもおもしろかったですねえ。西遊後記、続くのかな。続くとうれしいですが。

2014/07/02

tsubamegou

実におもしろい。斉藤さんの悟空は大人だ。自分勝手で粗野で粗暴だが、意識してそう振る舞っているフシがある。猿のくせにと侮る相手が隠す本音に、あるいは、兄貴に一暴れしてほしいと願っている仲間たちの気持ちに応えているのだ。悟空自身は、猿であることに誇りを持っているし、場に応じて礼儀正しく振る舞うことだってやろうと思えばできるのだ。でも、やらない。意識的にやらない。小さくまとまってどうする。おれは孫悟空だ。強烈な自負。登場人物はみな、どこかに稚気を備えている。かわいげがある。本当にすてきな世界。

2014/05/20

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