セクシュアリティの表象と身体 (ビジュアル文化シリーズ)
セクシュアリティの表象と身体 (ビジュアル文化シリーズ) / 感想・レビュー
gtn
菊地暁「誰がために海女は濡れる」の一文。褌一本で海底を遊泳する海女も今は絶滅した。その姿を撮影することに間に合った写真家中村由信の「民族学的探求心が涌いたわけではさらさらなく、単に海中で裸の女性を眺めたかっただけ」との言葉を引用し、海女への興味にもっともな理屈をつける輩を笑う。その上で「合法的周辺ポルノ」という概念を持ち出す著者。混浴といい、公衆の面前で乳をやる母といい、日本にはかつて「見てもいい」エロティシズムが遍在していた。猥褻という発想はそこにはない。考えてみれば高度な文化である。
2020/01/21
ひろゆき
セクシュアリティなものを見つめる目の変貌。「生人形」裸などありふれた江戸期に、なぜ実物に近い人形を造り、人は凝視したか。「変態するナオミ」谷崎潤一郎、『痴人の愛』洋装する女の美の登場と賞賛、なるほどなるほど。「海女」美人すぎる海女ブームはいま起きたことでなく、昔から追い求めた写真家たち。白黒写真数点、たしかに美しいと目覚める私(笑)。他、ゴスロリ、宝塚、BDSMなど。
2012/12/11
E
眼差しは一方方向では終わらない
2019/11/04
しえろ
あまり深くない論が多い印象だけど、各テーマの入口にはいいかも。生人形の迫真さとその興行に驚いた。
2018/09/08
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