ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた――あなたがあなたらしくいられるための29問
ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた――あなたがあなたらしくいられるための29問 / 感想・レビュー
ヴェネツィア
一橋大学社会学部佐藤文香先生のゼミ生一同で作成。21人のメンバーのようだが、留学生も4人(アメリカ、韓国2,中国もしくは台湾)いて、さすがにグローバルなところもある社会学ゼミ。Q&Aスタイルをとる。最初に質問(多くは素朴な)があって、それに3ステップで考えを深めて行こうというスタイル。例えばQ3「男女平等は大事だけど、身体の違いもあるし仕事の向き不向きはあるんじゃない?」こんな質問が29問。それらに対する回答は実に明快で、それでいて丁寧に向き合っている。さらには理論的な裏付けもしっかりしている。強推薦!
2024/10/21
夜長月🌙@新潮部
性差別、LGBTQ、フェミニズム、性暴力についての解説を一橋大学のジェンダー研究ゼミの学生たちが考えたものです。そのため専門の研究者による学術書より理解しやすい内容になっています。性差別は意識的な打破以上に無意識レベルでの差別の再生産をくい止めることが大切です。社会的に組み込まれた再生産は実に巧妙であることがわかります。
2024/10/30
けんとまん1007
自分自身が持っている価値観・指向を考える。日頃、何気なく使っている言葉、耳にする言葉、眼にする言葉を考え直してみる。そんなきっかけになる。表面的なことではなく、何故、そんな風に扱われるのかを考えることが、第一歩。ジェンダーについて考えることは、そもそも、一人の人間のありようについて考えることにつながる。少し、時間をおいて考える癖をつけるようにしよう!
2023/09/07
テツ
ジェンダー論の前に人間関係で基本的且つ最も重要なことは「目の前にいる相手に敬意を払うこと」だと思っている。そして性差で役割を固定されることが不愉快だという方がいるのならそれをしないようにしようぜというだけのことだと思っている。でも世の中にいる性差の上にあぐらをかく人間にはその程度のことが解らない奴らが想像以上に多いのだ。大学生の子たちがこうして思考を重ね、その積み重ねを解りやすく外部に伝えていこうとする活動はいつかそうした古い呪いを破壊してくれるのかもしれないな。目の前にいるのは男や女じゃない。人間だ。
2019/12/01
panashe
一橋大学には「ジェンダー社会科学研究センター」というものがあるそうだ。そこで学ぶ学生たちが受けた質問に対してQ&A形式での回答書。ジェンダーについて知りたくてこの本を手に取ったが、不完全燃焼ちょっと肩透かしな感じ。 ムーニーやENEOSでんきのCMに関しては、そこまで?と驚いたし、もっとグレーゾーンあっても良いのでは?と思ってしまうのはダメなのかなぁ。 読書中に「一橋アウティング事件」なる記事を読み、このようなゼミがあったのに痛ましい事態になってしまった事が残念だ。
2019/09/02
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