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これが沖縄の生きる道

これが沖縄の生きる道

これが沖縄の生きる道

作家
宮台真司
仲村清司
出版社
亜紀書房
発売日
2014-10-01
ISBN
9784750514154
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これが沖縄の生きる道 / 感想・レビュー

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Y2K☮

宮台氏は阿部和重っぽい。柔軟な思想、映画批評、サブカル、アングラ、郷土性など。狡猾な国を相手に100か0かの交渉は分が悪い。極端で感情的な敵味方論より双方に利のある落とし所を探る現実的な融和論。基地撤廃の第一歩は具体的な跡地の利用策。ショッピングモールもいいけどより沖縄色を打ち出し、内地ではなく現地の企業にお金を落とせる何か。沖縄の頭越しにされる基地交渉にノー。京都に倣った迎賓館設立はいい発想。沖縄の歴史の深みは京都に劣らない。中国と日本の間を取り持ち、寧ろ交渉のキーを握る位の自治性が沖縄にあってもいい。

2015/06/09

壱萬参仟縁

対談本。脚注豊富。宮台先生は、沖縄社会には依存体質を支える要因がある。敢えてする自律的依存⇒忘却の末の他律的依存への頽落への無頓着とされる(21頁)。仲村先生は、沖縄は流入人口が少ないという(55頁)。斎場御嶽(せーふぁうたき)は南城市にある沖縄最高の聖地。聞得大君が管理。2000年首里城跡と共に世界文化遺産に指定(73頁脚注)。自分とは異なる意見を持つ人や立場の異なる人々を包摂するのが市民運動の原則(116頁)。為政者はこれを恐れるようだが。私は多読の中で最初から異論を排除しない流儀を学んだ。 

2014/11/21

2014年刊。両名が危惧する「友/敵図式」はさらに進行しているように思える(ただコロナで一旦休戦?)。さらにインターネットにより国際関係は「自国政府と自国民、相手国政府と相手国民の四者間のパワーゲーム」になっているという。納得。仲村さんの沖縄観はバックボーンもあいまってなかなか興味深く肯けることも多かった。別の著書も読んでみよう。

2021/10/20

0kaeri

タイトルに惹かれまして。これから沖縄の向かうべき場所とは?沖縄から本土に出てきた若者の言葉には衝撃。仲村清司さんは家族と沖縄との強い繋がりについて語っていたけれど、一言で良し悪しが言える訳じゃないんだな。新聞やテレビで知った知識と結ぶところがあって読んで良かった。

2015/03/05

ふぇるけん

本書は沖縄の人たちにとってはかなりシビアな論調になっている。基地返還後のグランドデザインがない、ゼロか100かの交渉では前進しない、沖縄内でも本当と八重山の間では差別構造があり、それが本土→沖縄→八重山と連鎖反応になっていること、などなど。そして読み進めるうちに、これがそのまま日本全体の縮図であることに気付く。沖縄は悲惨な戦争体験を強いられた上に、米軍基地を押し付けられて虐げられている、というだけでの沖縄観に少し違う視点が加わった。

2015/10/01

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