75歳、油揚がある
75歳、油揚がある / 感想・レビュー
のぶ
タイトルにあるとおり著者の太田和彦さんは75歳になった。若い時は資生堂のデザイナーとして活躍し、今はデザインの仕事をしながら居酒屋探訪家としてテレビにも出演しているが、そんな太田さんが余生を消化試合にしてしまってはもったいないと、自身の人生哲学を語った一冊。一例が、明るい色の服を着る、いい音楽や芝居をめでる、ひとりで小さな旅に出る等、うなずけることばかりで、自分もいずれ来るそんな時代に対して大いに参考になった。いつもの居酒屋の話題は載ってはいるが控えめで、太田さんの知らない一面を見る事ができた。
2022/06/30
コチ吉
前作「70歳、これからは湯豆腐」に続く。前作の方丈記に対して本作を徒然草と称したのは、太田さんなりの心境なのだろうが、まだ還暦ちょっとの私にはよく分かりません。エッセイと旅日記からなり、含蓄と味わいのある、文字通りの美味い文章が綴られる。「哀しい思い出」と「老人の智恵」が印象深い。
2022/08/02
DEE
以前住んでいた場所の近くに太田さんの事務所があり、たまにすれ違ったりしていた。日本全国の居酒屋巡りを生業としている太田さんにとって、コロナ禍での移動制限は大変だったろう。だからというかネタ切れ感はやはり否めない。それはそれとして皆さん後期高齢者の域に差し掛かり、終わりを見始めた発言が目立つ。仕方ないとはいえ寂しいよな。
2023/06/05
りょう
シーナワールドで、奴隷の太田と言われていた方が、この本のデザインなどをやって、居酒屋さんの研究?をしてる方。人生の豊かさ、楽しみを体現してくれてて、まだまだこのさきも楽しみだわ。
2022/11/09
チャック
BS放送を回していると太田氏の番組に遭遇するが見たことはなかった。 高齢者が書くエッセイは女性が多かったように思うが、最近は男性が書くエッセイも多いので読んでみた。 太田氏の本職を知って驚く。 前半の「今の自分を楽しもう」が良い。落ち目の毎日新聞への評価が高い『新聞好き』が興味ふかい。 自分の望む酒を望むように飲める、健康と財布。羨ましいな。
2024/09/27
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