愛のうらおもて (中学生までに読んでおきたい哲学 1)
愛のうらおもて (中学生までに読んでおきたい哲学 1) / 感想・レビュー
KAZOO
「中学生までに読んでおきたい哲学」の第1巻で「愛のうらおもて」ということでかなり難しいのではないかと感じました。アンソロジーなので様々な作品(小説、エッセイ、落語など)出会いの様々なかたちが描かれています。私はほとんど読んだことがないものばかりで楽しめました。円地文子、森瑤子、佐野洋子、幸田文など女性作品が印象に残りました。
2020/12/09
リノン
思っていたよりも紹介されている作品のレベルが高くて必死で読みました。小学生5年生以上が読めるようになっていますが、小学生でこれを理解する子は、ある意味怖いかも。太宰治、森鴎外、小泉八雲など久しぶりに読めて楽しくもありました。坂口安吾さんの“恋愛は、人生の花であります。いかに退屈であろうとも、この外に花はない。”が良かったな。向田邦子の「ゆでたまご」、戦没学生の「日記」は、胸が締め付けられました。
2016/09/26
pirokichi
新聞広告でずっと気になっていた本。愛、恋、嫉妬など「愛のうらおもて」に纏わる、杉浦日向子、坂口安吾、吉行淳之介、森鴎外、岡本かの子など豪華メンバーによる小説、随筆など19篇。向田邦子「ゆでたまご」と太宰治「満願」は既読だったがあらためて楽しめた。また倉橋由美子、大庭みな子など初めての作家作品に出会えたのはうれしかった。最も好きだったのは、幸田露伴との親子関係が何ともよい、幸田文『啐啄』。戦没学生が死を目前にして恋人に宛てて書いた日記である宅嶋徳光『日記』は素晴らしい文章故あまりに切ない
2023/01/09
kei
中学生までに読んでおきたい哲学…ですがラインナップ(一部)が向田邦子、円地文子、吉行淳之介、中野好夫、太宰治、森鷗外、小泉八雲…渋すぎる~。でも内容は男女の愛だけではなく隣人愛もありどれもとても面白かったです。内容的には色々なことを考えるきっかけとなる作品ばかりでしたので中学生、高校生に読んでほしい。。高校生の頃はまったく読む気にならなかった森鷗外が意外とさらっと読めたり…。年を取ったなぁ💦
2019/09/25
青龍
中古書店で購入。中学向けらしいけど、大人たちも読んでほしい。元の単行本で既読作品が3割くらいあった。ただ気になったのは、脚注。なぜ、この言葉をわざわざ説明している?こっちの言葉は説明しないの? というものが多々あり、編者さんの感覚を想像するのも、楽しい。
2020/03/29
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