悪のしくみ (中学生までに読んでおきたい哲学 2)
悪のしくみ (中学生までに読んでおきたい哲学 2) / 感想・レビュー
KAZOO
このシリーズ2巻目は「悪のしくみ」ということで様々な作家や評論家が「悪」について紹介しています。私は星さんの作品しか読んだことがないのですが、読みでのあるものが多い気がしました。井上ひさし「万引き」河合隼雄「生きる力を育てる」亀井勝一郎「悪人の自覚」吉野せい「いもどろぼう」などです。中学の国語の副読本にしてもいいですね。
2020/04/08
naotan
井上ひさし、昔は嫌いだったけど、著作を読むと唸らずにいられない。最後の吉村昭もさすが。中学生までに「読ませたい」ではなく、「読んでおきたい」ってのがミソですね。自分が中学生の時に読めたかなぁ。読んだらどんな感想を持っただろうかと考えた。
2020/08/17
kei
「中学生までに読んでおきたい哲学」第二巻。一巻より読みやすかったです。お気に入りは 「生きる力を育てる」河合隼雄 「偽善の勧め」渡辺一夫 「七人の犯罪者」星新一 「鰭紙」吉村昭
2019/10/29
もも
無くならない現代のいじめに通ずるものがあったり、ちょっと難しくて思考が停止してしまったり(笑)親鸞が出てきたり、いつものごとく深く考えさせられる一冊です。
2016/09/15
kasmin
案内人の南伸坊さんに、はじまりからハートを掴まれました。井上ひさしさんの『万引き』遠藤周作さんの『善魔』中野好夫さんの『偽善について』など、そうそうたる著名人の『悪』へのそれぞれの捉え方が描かれています。河合隼雄さんは繰り返し読みました。「生きる力」にもなる悪のあらわれ方が興味深いのです。悪は助けを呼ぶサインになっており、繋がりを持ちたいから、それをひとつの手段として、どうしようもなく用いてしまうのだそうです。哲学シリーズの中でも殊に本書が面白かったです。
2016/03/31
感想・レビューをもっと見る