おかしな話 (小学生までに読んでおきたい文学 1)
おかしな話 (小学生までに読んでおきたい文学 1) / 感想・レビュー
sankichineko
小学生に中島らもを読ませてしまう松田さん、素敵です。カポーティや半村良、ペローも入っていてバラエティーに富んでいます。
2019/05/18
訪問者
小学生はとうの昔に卒業したけれど読了。モーム「詩人」、カポーティ「もてなし」、L・ヒューズ「そんなこたないす」、半村良「夢たまご」が面白かった。
2024/02/26
hozuki
理不尽さを意味する"おかしさ"、オチにあちゃーとくすっと笑える"おかしさ"、寓話でちょっとした座右になる"おかしさ"、死から生まれる"おかしさ"。多種多様で飽きない文集。宮沢賢治の「猫の事務所」は役所の堅苦しい決まり事が愛らしい猫で風刺されている。その分あたりが柔らかいのだけれど、残酷で悲しくなる。モームの「詩人」は憧れの詩人に会いに行く話。その詩人は情熱的で世間の注目を浴びないではいられないほど魅力的。やっと会えましたねと思ったら…。オチにはズッコける。深読みしたくなる磨いてみたら輝る岩石のようでした。
2019/06/23
ひなにゃんこ
★4 「小学生までに読んでおきたい文学」シリーズ。と言いつつ、結構難しいのではないか?と思わせる話も。“おかしな”にも、笑い、奇妙、色々ある。これ楽しめる小学生は多分レベル高いぞ。短編小説だけでなく、童話や落語まで、バリエーション豊かな味わい深く面白い話が詰まっていて、大人の私は大満足。タイトルは知ってたけど未読だった『壁抜け男』が特に面白かった。『手品師』も最後がきれいに決まって◯。『詩人』もオチにクスッときた。他もストーリーテラー尽くしで引き込まれた。 →
2017/06/19
マッピー
収録作品/宮沢賢治/猫の事務所//モーム/詩人//桂三木助(演)/時そば//サローヤン/ハリー//星新一/悪魔//グリム/ゾッとしたくて旅に出た若者の話//ペロー/猫の親方あるいは長靴をはいた猫//カポーティ/もてなし//L・ヒューズ/そんなこたないす//芥川龍之介/酒虫//エーメ/壁抜け男//中島らも/たたみ往生//半村良/夢たまご//豊島与志雄/手品師//笑える「おかしな話」(面白話)え?って思う「おかしな話」(不思議話)いろいろあります。L・ヒューズの「そんなこたないす」は全体的におかしくて笑える。
2015/10/29
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