たたかう話 (小学生までに読んでおきたい文学 4)
たたかう話 (小学生までに読んでおきたい文学 4) / 感想・レビュー
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小学生ではないが、引き続きこのシリーズを読了。初読のチャンダル「ピレートゥー」が何とも壮絶なお話で一番の傑作。ブッツァーティ「戦いの歌」、ロフツ「この四十年」も味わい深い名作。
2024/03/04
私的読書メモ3328
このシリーズも三冊目。やはりテーマに対する選には頷きかねますが、超有名作家の作品ばかりなだけあって、収録作品自体は良質です。島木健作とヨフコフの動物ネタはずるいよ、というのと、宇野信夫と星新一の軽妙さ、掉尾を飾る『戦の歌』が特に印象的でした。チャンダル『ピレートゥー』は、まあ、小学生に読ましていいのか、いや、読ませるべきだ、と悩ましい問題作。それはそれとして、逢引していた妻の方にはお咎めなしに夫婦生活を続行したのは、どうも非現実的に感じます。
2022/12/13
マッピー
収録作品・アンデルセン「ナイチンゲール」・ハウフ「こうのとりになったカリフ」・W・C・ウィリアムズ「力づく」・森茉莉「注射」・ヘミングウェイ「インディアンの村」・島木健作「黒猫」・ヨフコフ「イヴァン・ベリンのあやまち」・菊池寛「勝負事」・ロフツ「この四十年」・宇野信夫「夜の客」・星新一「西部に生きる男」・グリム「盗賊の花むこ」・チャンダル「ピレートゥー」・ブッツァーティ「戦の歌」一番好きなのは「勝負事」博奕から足を洗った祖父の「今度は、俺が勝ちだ」と言う高笑い。さんざん家族を泣かせた祖父がしてたことは…。
2015/12/08
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