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アイヌのむかしばなし ひまなこなべ

アイヌのむかしばなし ひまなこなべ

アイヌのむかしばなし ひまなこなべ

作家
萱野茂
どいかや
出版社
あすなろ書房
発売日
2016-08-31
ISBN
9784751528198
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アイヌのむかしばなし ひまなこなべ / 感想・レビュー

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seacalf

とても素敵。あまり馴染みのないアイヌの文化風習の一端を、可愛いらしい絵とユニークな昔話で語ってくれる。山や川、太陽に星、食している動物たち、はては人が作った道具にまで、全てのものをリスペクトする気持ち。それを押しつけがましくなく、学び気付かせてくれるアイヌの教え。『ゴールデンカムイ』を読んでから俄に注目しているアイヌ文化に触れられる良い機会。まさかこなべがね~。先住民族の知恵をわかりやすく可愛らしく紹介してくれたどいかやさん、今後も注目だ。

2019/03/17

♪みどりpiyopiyo♪

これはこれは♡ たのしいお話を読みました♪ アイヌの くまの神さま の昔話です。はてさて『ひまなこなべ』とはどういう意味でしょう? ■既刊の本の文をベースに、絵本のために加筆修正したそうです。物語に入る前に、くまの神さまから(どいさんから)アイヌについて 少し説明があるのも良いですね。絵と、導入の説明と、あとがきは、どいかや さん。■弓矢が放たれる場面の絵画表現が斬新です! この場面を含め、全ての絵に可愛らしさとハッピー感が溢れているのが、とても良かったです ( ' ᵕ ' ) (2016年)

2017/11/14

yomineko

「ひまなこなべ」アイヌ語だ!!!と思って、調べても出て来ないので読んだら「暇な小鍋」だと分かった✨✨✨どいかやさんの頭の良さに感動する絵本。もっと沢山読みたいです。これが2022年1月最後の本になりました。

2022/01/31

天の川

狩猟民族であるアイヌは命を屠ることで生活を紡ぐ。だからこそ、命を大切にした民族なのだと感じる一冊。熊の姿を借りて人の世に下りてきてくれる神。アイヌは肉や毛皮をありがたくいただき、神の国に送り返すために盛大な宴を開く。宴で上手な踊りを見せてくれた若者の正体が知りたくて、何度もその身を人々に差し出す神が知った正体は、宴では使われることのない小さな鍋の化身。鍋も人々が大切に使ってくれることに感謝していて…。誰もが互いに対し感謝の意を持つ物語の豊潤さに、アイヌの文化を奪った日本の政策の罪深さを思う。

2024/08/25

ぶんこ

あらゆる物に神(カムイ)が宿ると信じているアイヌの方々。どんな道具も大切にして用をなすことで、道具の神は必ず恩を返してくれる。素敵な教え!クマの神が、わざと撃たれに行き、盛大な宴で祝ってもらい、たくさんのお礼の品をいただきます。宴で、ひときわ踊りの上手な若者の正体が知りたくて、何度も撃たれに行くクマ神。それは「カパラペポンヌの神」(薄手の小鍋)でした。いつも使ったらすぐに洗って綺麗に使ってくれるのでお礼に来たのです。使う人も使われる物も、食べる人も食べられる動植物も、お互いに感謝し合う世界。素晴らしい。

2024/08/21

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