妖怪コンビニで、バイトはじめました。
妖怪コンビニで、バイトはじめました。 / 感想・レビュー
☆よいこ
児童書。見える系男子中学生の小野泉は、新しいお母さんができてキラキラファミリータイムに疲れていた。マイペースに静かに過ごしたいと町にでると、薄暗いコンビニを見つける。なんとなく居心地がいいと思っていたら、そこは人外専用コンビニ「ツキヨコンビニ」だった。イズミは、たまに迷い込んでくる生者対応のためにバイトとして働いて欲しいと頼まれる。▽怖くない妖怪話。事故で死んでしまった少年と、ネット炎上して死にたくなった少女をサポートして、イズミ自身も成長する。芝店長イケメン間違いなし。可愛い猫型バッテリーとか続編期待。
2021/09/26
へくとぱすかる
タイトルと表紙でピピッときた。物語の後半は想像と違ってかなり飛んでいたが、おもしろさ・よかった感は第一印象以上。中学生のイズミくんの家に、新しいお母さんがやってくるところから話は始まるが、物語は妖怪コンビニが舞台。家庭や学校のことなど、YAではおなじみのテーマが、話のキーワードにそって展開していく。コアさん、タカジュンくんの二人が、このドラマの進行をになっているのだが、ではイズミくん自身はどうなるのか、現代の孤独な心のありさまが、観念的にならないで、なかなかリアルに感じられる。続編があってもいいなと思う。
2023/08/31
seacalf
大人なら1時間ほどの楽しい読書。するすると小気味良く読み進められる。「視えてしまう」主人公イズミくんを筆頭に、子供みたいな無邪気さを纏う騒々しくも憎めない父カノのメイカさん、犬頭の格好いいシバ店長、YouTubeでバズったのが原因でいじめにあってるコアさん、KPOPアイドルに憧れている御曹司タカジュンなど愉快なキャラ達に加えて、妖怪コンビニの面白グッズに、四次元ポケットのような便利なエプロン、そして脇役ながらも多彩な妖怪達。幼い頃に出て行ってしまった母さんやコアさんとのこれからなど、今後も気になる展開。
2022/07/11
ゆのん
【児童書】主人公は13歳(中学2年生)の少年。現実的で良く言えばクール、悪く言えば冷めている。彼にはちょっと変わった能力があって本来人間には見えない筈のコンビニと出会う。このコンビニの店長、店員ももちろんだが商品が面白くてワクワクする。13歳という多感な時期、家庭や学校などの狭い世界で様々な辛い事と闘っているのは切なくなる。大切なものは見えないから、それでも確実に存在しているんだけど見付けるのは簡単にはいかないみたい。まだまだ謎の部分が残っていてシリーズ物なのかなと思いながら読了。
2021/02/10
モモ
父と二人暮らしのイズミ。父が再婚し三人暮らしになる。再婚相手はいい人だが、少し疲れたイズミの前に薄暗いコンビニが現れる。そこは人外が利用するコンビニ。生者は入れないが、死にたい生者や霊感のある人が入ってくる。霊感があるイズミはそこでバイトをすることになる。同級生にいじめられているコアは、死ぬ前に復讐することにして…。事故で死んだタカジュンと、タカジュンの通夜に行った際の家族との会話がたまらない。実際にはできないけれど、こんな復讐できたらいいなと思える。生きる方向にみんなの心が向かっていく様子が良かった。
2021/06/19
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