現代対象関係論の展開―ウィニコットからボラスへ
現代対象関係論の展開―ウィニコットからボラスへ / 感想・レビュー
tuna
英国独立学派に詳しい(特にウィニコット)著者による単著。ウィニコットやボラスの解説書のような側面を持ちながらも、それを通して精神分析とは何かが繰り返し問われ、精神分析的な視座がどういったものかを読者に伝えてくれる。―「赤ん坊の行動を笑い、二人でそれを笑いの種にするのが「ほど良い母親」であり、真面目一本やりではほど良い母親とは言えないのである。赤ん坊の方だって、何遍も笑いものになるうちに、母親の手口が分かるようになるだろうし、笑いものになるようなことをあえて選んで行うのが、「ほど良い赤ん坊」だろう」。
2013/03/09
感想・レビューをもっと見る