ハポネス移民村物語
ハポネス移民村物語 / 感想・レビュー
塩崎ツトム
どうも取材が駆け足すぎるというか、取材の前の下調べがおろそかになっているというか、作者が今までの自分のキャリアに固執して、我田引水的に話を引っ張ろうとしているような感じがしてもやっとした。ちなみに筆者は調べ損ねていたが、「緑の家」のフシーアのモデルはファン土屋という日系人の犯罪者で、若き日のバルガス=リョサは彼に直接取材していて、その時の経験をもとにフシーアというキャラクターを創作している。そういうところを調べずに憶測にページを割いちゃっているから、なんだかなと思うのだった。
2023/09/26
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