深読み! 日本写真の超名作100
深読み! 日本写真の超名作100 / 感想・レビュー
kinkin
1850年から2011年まで日本写真表現の歴史を振り返り、101人によって撮られた代表作が紹介されている。どの写真にも心を惹かれたが、特に衝撃を受けたのが江崎礼二による柩に納められた2歳半愛娘の写真だ。とても命が失われた顔ではなくぐっすり眠っているようにしか見えない。彼はどのような気持ちでシャッターを切ったのだろう。また林忠彦による<文士シリーズ>、紙くずや原稿であふれる部屋でペンを取る坂口安吾の写真はお気に入りの一枚。萩原朔太郎や竹久夢二の写真も載っており充実していた。図書館本。
2015/02/07
あっか
日本で初めて写真が撮影された頃から現代までの「写真の名作」が一挙に見られる貴重な本。理解しきれない世界でもあるけれど、裏表紙にもなっている「家族写真」は、説明がなくても何だか伝わってくるものがあって泣けたなあ。衝撃的、過激な写真もあるけど、凄い世界を覗き見ました。
2018/03/23
501
101人の日本の写真家を紹介した本。見開きで左の項に写真家の概説、右の項に著者が選定した代表作を配した構成。どの作品も帯の文言の通り写真力を感じさせ、一度見たら脳裏に焼け付くインパクトをもつ。で写真力とは何か聞かれると唸ってしまうが、本書から写真家の思想、精神が色濃く現れている写真であるように思う。1850年から2011年まで写真史の観点で章立てしていて、写真史の変異を俯瞰できるのも本書の特徴。質、量ともに満足。
2016/06/16
Koki Miyachi
写真評論家飯沢耕太郎が日本写真の名作101点を概観する。日本写真の黎明期から現代までの流れを把握できる良書。それぞれの写真家に見開きの2ページ。左頁にコメント、右頁に写真が紹介されているが、限られた紙面のコメントと写真のセレクションだけに、選者の目利きが問われることに。紹介されている写真家に対するこちらの理解度によるのだが、ヤラレタと思ったり、物足りなく思ったり。選者と読者の関係としても楽しめる本だ。
2014/10/08
MG
写真についての知識が全くなかったので、日本写真史の概要が分かる非常に勉強になる本でした。山本牧彦、飯田幸次郎、福原信三が気になりました。
2015/01/02
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