和力: 日本を象る
和力: 日本を象る / 感想・レビュー
非日常口
和のデザインの教科書的というかインデックス集に近い。この本で興味のある象徴を自身で一層深堀りしていくのに良い。和洋の対比も含めて、日本の見立てや類比、間や余白、聖俗と宗教観、唐風のものを和風にアレンジしていく雰囲気。そういうものが伝わってくる。風にゆられる木々がトリミングする背景はゆらぐ点景となり、見えないと見えるの境界を紛らかす。格子や簾、縁側や座の文化。波の輪郭を抜き出し、ダビデと亀甲の呪力を包む皺と縞と蛇状曲線。土俵の力士は大樹のごとき陰陽の注連縄をまとう。
2014/07/15
ヌヌンヌ
幾つかの漢字をキーワードに日本文化の原型を考察したもの。実例を中心とした「和的」とは異なり、広く浅く、言葉の意味そのものに焦点を当てている。 主なポイントは「見立て(記号化)」と「間(空間観)」。とりわけ「間」に関するアプローチが多かったように思う。 文化の原型を探っていくと見立てというj行為に行き着く。日本ではそこから空間的感覚を磨き、二者の中間、そこにある揺らぎに価値を見出し重んじてきた。そうした独自の特徴を海外の事例を交えつつ、わかりやすく要点を押さえていたと思います。面白かった(゜゜)
2014/01/29
nizimasu
日本人が「和』を感じるとき、どのようなデザインなり意匠があるか、なんてテーマで綴られた本。これが実は、デザインを考える上でのスゴく参考になる。実は日本人はこの微妙な形の数々から意味を読み取っているのだから。そしてこの本はそんな潜在的な日本人の心の気分をうまくすくいとる。思わぬ収穫
2013/05/04
テキィ
おもしろかったなぁ。これ手元においておきたいよ。
2009/02/14
qwel21
日本文化について知識を深める上で、様々な観点がありとても役に立ちます。
2008/05/14
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