親殺し
親殺し / 感想・レビュー
gtn
冒頭に「親殺しには、子殺しが先行している」と結論を示し、実例を挙げながら論証する。共通するのは、親が子を一人の人格者として認めていないこと。巻末の「私たちは多かれ少なかれ、知らず知らずに子殺しをしている親」との言葉にドキッとする。わが身に引き当てて読んでいたから。
2022/02/17
しげ
「親殺しには子殺しが先行している」ということが一貫して語られていました。不登校や家庭内暴力は、無理やり学校へ引っ張っていく、警察や精神病院につき出すことでは解決しない。なぜ学校へ行きたくないのか、なぜ家族に暴力を振るうのか、それには理由がある。それは言葉にならないものかもしれない。まずは、その「理由」と向き合う覚悟をしなくてはならない。親であることへの覚悟を求められる一冊でした。
2017/07/13
よく読む
親殺しに子殺しが先行することを具体的事件から明らかにする。事件を親の教育、離婚、対人関係、挫折やコンプレックスに分類。仏教でも阿闍世の話のように子殺しが先行している。秋葉原の事件に見られる無差別殺人も自殺の一形態だ(E.デュルケーム『自殺論』)。存在価値も「隣る人」も失うとき、人は存在論的に死ぬ。感想: ヒトラーによるユダヤ人虐殺もある意味で自殺だったのかもしれないし、アリス・ミラー『魂の殺人』は今でも起きていると思った。アル中やネグレクトは今でもある。家と学校で二面性のある子も多い。参考: ウイニコット
2016/01/24
あまよ
母親を殺したくなったので読んだ。
2011/12/24
特型ニ駆逐艦 天霧
「親殺し」の前に「子殺し」があるという言葉が印象的に残りました。勿論、親殺しの前にある「子殺し」は精神的な意味だったりするのですが、この本も親子や家族の在り方について深く考えさせられます。
2008/12/08
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