まんがはいかにして映画になろうとしたかー映画的手法の研究
まんがはいかにして映画になろうとしたかー映画的手法の研究 / 感想・レビュー
富士さん
映画理論を積極的に活用するなど、この領域における論じ方のモデルを示すものとして、とても勉強になる本です。しかし、本書も、ひとつひとつの記号や表現のパターンの意味や価値を提示するものの、映画的とは何なのかとか、最小単位は結局どうするのかというような、学問の公理となり、研究を蓄積させるための基礎となるものが明確でないのです。そのため、それぞれの論が重複しながらも同じかどうかわからないので、読みづらいことこの上ない。研究者として地位のある人には、作業仮説のようなものでも公理を示す仕事をして欲しいと切に願います。
2018/11/30
あまたあるほし
手塚たち世代以降の話。細かい技術論であるので、好みに合わないと苦しい。石ノ森章太郎の『HOTEL』が言及されていて面白い。あと韓国の研究者による韓国まんが史も。とくに朴正煕政権前は日本と同水準のものだったという。。。そうなんかね。
2012/04/16
kazinagaki
まんがを研究対象にすることの学問的難しさを色々と感じる本だった。窮屈。
2012/03/31
ぞだぐぁ
正確に言うと途中で読むことを断念した本だが、感想が他にないので簡単な概要を書く。この本は編著者となっている大塚のほかに数人からなっており、タイトル通りの漫画の映画的表現だけでなく韓国・台湾の海賊版作品が現地漫画の表現に与えた影響について述べている筆者もいる。
2012/03/20
ツクエカジリ
やや読み進めるのに難儀なところはあったけど、人間の視覚認知的な角度からマンガのコマ割りを読み解くところ、韓国のマンガで複数の時系列が1コマに描かれる背景などはとても興味深かったです。
2023/07/05
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