ウラ金融
ウラ金融 / 感想・レビュー
さっちも
オモテ金融と上下巻のような対になっている。「オモテ」はあまり面白くなかった。「ウラ」は「なにわ金融道」でも描けなかったようなシビアな世界が書かれていて読ませる。そして一見、中小の金融や裏社会の人間が借金苦に追いこんで破滅に追いこんでいるようにみえるが。2冊を通読することで政治家、官僚、銀行、警察までもが一人の借金苦をつくりだし、旨みを分けあって曼陀羅のような世界をつくっている。金利と借りる先、返済計画に関して安易に考えすぎていると著者。なるほどそう思うし、日本経済のお金の流れを知ることができました。
2017/01/02
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