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アホウドリの糞でできた国: ナウル共和国物語

アホウドリの糞でできた国: ナウル共和国物語

アホウドリの糞でできた国: ナウル共和国物語

作家
古田靖
寄藤文平
出版社
アスペクト
発売日
2004-12-01
ISBN
9784757210981
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アホウドリの糞でできた国: ナウル共和国物語 / 感想・レビュー

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シン

あっという間に読了。ナウルという名前は聞いたことがありましたが、実際国として存在し、私が住んでいるところからいちばん近いところでは大阪の池田市くらいの大きさだなんてこともまったく知りませんでした。この本を読んで初めて知りました。なかなか行けるところではないですが、いつか政情が安定したらのんびり、ボーッとするには良さそうな感じです。

2016/03/27

HoneyBear

本当に10分で読める(絵)本。資源が持続しないことがわかりながらも行き当たりばったりの選択を繰り返してきた島。人口1万人位だから国というよりも村といった感じか。冗談のような話だが、身近にも似た話があるようだ。技術革新に乗り遅れてもその事実から逃避して変化を拒む経営者や従業員。高齢化で将来枯渇することが予想される年金や社会保障をあてにする社会。このままでは目標をフルに実現できないとわかっていてもずるずると流されていく自分。いつかチャンスが降ってくるなどと妄想していたりするからタチが悪い。身につまされるな。

2015/10/19

ふぇるけん

まるで童話のようなナウル共和国の歴史。先住民的な自給自足生活から、一変大金持ちの生活になり、そしてすべてを失い。。。短い話なのだけど、人の生きがい、豊かさ、幸せってなんだろうと考えさせられる一冊。生きることがすべてだった人たちに、突然いろんなものを与えちゃったら、そりゃこうなるよね。。。

2014/07/07

鷺@みんさー

タイトルがすごい。一度見たら忘れない。それにしてもかつては日本軍が占領したこともあるというのに、この国のことをこの本を読むまで知りませんでした。作者の意図は啓蒙や啓発なのかもしれないが、個人的にはひとつの国の成り立ちから混迷をあれこれ脱しようとするところまで、興味深く読めた。いいぐあいにユルいイラストのおかげだろう。ナウル共和国の写真資料は貴重で面白かった。世界には本当にいろんな国があるのだなぁ。

2017/07/28

天の川

自給自足の太平洋の島はアホウドリの糞の堆積でできていた。それが変化したリン鉱石を、戦前、収奪した欧米諸国や日本。戦後、独立したナウル共和国は、ある意味、非常に民主的だった。資源が生み出す富を皆で平等に享受し、「総中流化」したのだ。誰も働かない。というか、歴史的に働いてお金を稼ぐことを知らない。資源が枯渇した1990年代から迷走が始まる。安易に金を得るためのマネーロンダリングや援助金目当ての日和見外交、難民受け入れ…支配層が存在し、富を独占した方が人々は働くことを学んだのかも…と不思議な気持ちになった。⇒

2013/06/13

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